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東京を覆っていたあの匂い

Posted by 高見鈴虫 on 11.2012 旅の言葉
東京を覆っていたあの匂いは何だったのだろう。
鉛筆の芯と甘ったるいクリームの匂い。
羽田空港を降りた所から、ホテルのロビーから部屋の中から、
タクシーの座席から地下鉄のプラットフォームから、
どこに行ってもあの匂いがついて来た。
且つて知った下水の匂いともションベン横丁の匂いとも違う。
どこかきな臭くいやったらしい甘みを帯びた匂い
もしかして例の放射能か、とも思うのだが
定かではない。
それだけは東京の人に聞いてもわからないだろう。
東京は臭かった、とそれだけは言っておく。

2012-10-09-XIMG_8061.jpg

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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