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グリム童話「鍛冶屋になった王子様」

Posted by 高見鈴虫 on 07.2007 今日の格言   0 comments   0 trackback
グリム童話「鍛冶屋になった王子様」

年頃になった王子様に王様が言いました。
おまえもそろそろひとりで外に出て世の中を見て来るがいい。
そう言われて王子様は、
自分の身分を隠して旅に出て、
森の中の小さな鍛冶屋で一年間働きました。
一年間の後、鍛冶屋の主人がいいました。
ほらよ、これがお前の一年間の給料だ。
でも王子様はお金には困ってなかったので、
鍛冶屋の主人にこう言いました。
親方、僕はお金は要りません。
ただ、このお金を受け取らない代わりに、
親方を一回だけ、思い切り殴らせてください。
鍛冶屋の主人はうーんと考えた挙句、
一発殴られるのを我慢するだけで
このお金を払わなくていいのならそうしよう、
といいました。
王子様は一年間鍛冶屋で鍛えた右腕で、
見事鍛冶屋の主人を一撃で打ち殺しました、とさ。

この話、グリム童話、なんの教訓も無い、
が、大好きである。
実は新卒で入社した時から、
ずっとこの話を反芻しながら生きている。
給料を貰うたびに考えるのだ、
こんな金いらねえから、代わりに一発殴らせろ、
といつ言ってやろうか、
いやいや、こいつにはまだ早い、まだもったいない、と。




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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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