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男がふと我に帰る朝

Posted by 高見鈴虫 on 26.2006 日々之戯言(ヒビノタワゴト)   0 comments   0 trackback
土曜日の朝、
かみさんが起きてくるまでの妙な空白の時間に、
男がひとりでなにをやっているか、
というのが、実は男の価値、というような気がしているがどうだ。
俺、そう、最近、朝ちゃんと起きる人。
どんなに遅く寝ても、
まるで魔法のように7時には目が覚めちゃう。
で、隣で口あけたままのかみさんを残し、
ともすると、こそこそとベットを抜け出して、
よく晴れた休日の朝、
でれでれのTシャツに腰にバスタオル巻いたまま、
男はふと、我に返る、のであった。

という訳で、休日の朝にひとり。
なにげなくテレビをつけて、なんか変な感じ、
そう最近テレビもぜんぜん見てなかったみたい。
で、コーヒーでも淹れようかな、なんて、
したら、おいおい、いろんなものが見つからない、
ペーパーフィルタも珈琲豆用のスプーンも、
そう言えば、最近、台所にもぜんぜん足を踏み入れてない。
で、ふとすると、なんかまたうんこがしたくなって、
どうしたのかな、さっきしたばかりなのに、
そうか、
最近、朝にゆっくりうんことかできなかったら、
宿便とかずっとたまってたりとかしたのかな、
なんて、したら、戸棚の上にページを開いたまま埃の積もった本、
ああ、あいつの本、借りたままぜんぜん返してなかったな、と。
で、思わずそのまま読みふけってしまったり。
ああ、本なんかぜんぜん読めてなかったな、と。

休日の朝、なんか小さな発見の数々。
まるで人生のワンダーランド。

ヤンエグのポールはこの空白にオンラインの株のチェックをするそうで、
元バイカーで今はドカタの現場監督のジョンはお料理。寝ぼたかみさんを驚愕せしめるためにせっせと朝食を作るのだそうで、
窓から覗く隣の棟のおっさんはオペラをかけて指揮を振ってたりするのが見えたりもする。

で、俺・・・ブログ書いてる。
へえ、と、自分でも気づかなかった。
俺は、ようやく自分自身に帰れるこの貴重な空白の一時に、
ワープロで日記をしたためていたのであった。

へえ、俺ってそういう人だったんだ。

これは発見である。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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