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BUT NOT FOR ME in TOKYO - 08

Posted by 高見鈴虫 on 07.2012 旅の言葉
東京はキレイだ。
あんまりキレイすぎて、
そこに人々がいた痕跡も
すっかりと拭い去ってしまう。

東京のキレイさは、
そこに人間を必要としていないのだ。

つまり東京のキレイさは
過ぎ去って行く者へのキレイさ。
それはまるで空港のキレイさ。
キレイ=清潔ではあるが、
綺麗=美しくはない。
あるいは、愛しくない、ということか。

あどけない仕草を装いながら、
ぞっとするほどに底意地の悪そうな少女たち。
あまりに念入りに磨きあげられすぎて、
人形にように誰に抱かれても、
素知らぬ顔で目をパチクリさせているか、
あまりにもったいぶりすぎて、
誰の手にも触らせることなく
老いさらばえてしまった意地悪なハイミスか。

言葉を忘れた街はどこまで行っても空虚だった。

2012-10-08-XIMG_8029.jpg

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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