Loading…

BLACK’N’BLUE 金曜の夜26時

Posted by 高見鈴虫 on 29.2007 嘗て知った結末   0 comments   0 trackback
金曜の夜に、11時まで仕事。
その後、今日で退職する社員(男)とふたり、
最後だから飯でも食うか、奢ってやるよ、と大盤振る舞い。

で、なんか、殺伐とした気分。
だって男二人だぜ、金曜の夜に(笑
おんなでもひっかけに行くか、なんて話ながら、
このダサい格好。この重いかばん。
おいおい、つくづく俺ってダサい中年になったなあ、と。

で、奴と別れた後、
ああ、誰かと話がしたいな、なんて、柄にもなく。
慣れない酒なんか飲んだせいかな、なんて。
会社の女の子に、ねえ、どこで飲んでるの?なんて電話してみようか、とか、
携帯の時計を見たら、もう12時半、
さすがにまずいだろう、と(笑

そう、まずい。
こんな時間に電話なんかしちゃったら、
それこそまずい。
嫌われて終わり、ならまだいいけど、
下手に電話に出られたりしたら、それこそまずい!
そう、それだけはまずい。
仕事にかまけて会社のおんなにお手つきだってさ、
おいおいおい、
これいくらなんでもダサ過ぎる。
そう、俺、どうせ転ぶなら、圭子ちゃんと心に決めてるから(笑
と言うわけで、
凹んだ気持ちをタバコで静めながらふらふら彷徨う夜の街。

だってさ、
こんな状態でどうでもいい若い女なんかと遊びまわっていたら
それこそあいつに申し訳がたたないしさ、
なんて、
しみじみと帰りついた1時過ぎ、
したら、あれ、あいつが、いない・・・・
おいおいおいと(笑

と言うわけで、金曜の夜、26時、
部屋に一人、
大音響で昔好きだったローリング・ストーンズなんて聞いてる。
BLACK AND BLUE,
青痣ってアルバム。
30過ぎた男の、浮気して家族ふいして逃げて、
でもでもでも、で、結局女と別れて、でも帰るところもなし、と。
ありふれた七転八倒の物語。
どこにでもある茶番話が、
ああ、歌詞が身にしみて、涙がにじみそう。

明日の土曜日も朝から仕事。
完全にノーライフ。
ああ、こんな暮らし、こんな人生、なんて、
憩いは必要だよ、なんて、自分に言い訳して、
またタバコを一本。

ああ、俺の圭子ちゃん、今頃なにしてるかな、とか、
ああ、金曜日だし、また真っ最中の頃かな、なんて。
つくづく羨ましいぜ。

あ、ここで言い訳、
実はずっと思ってたこと、
俺、やっぱ男だし、
だから、遊びで付き合う女の子に、
遊んでやった、ってな印象しかなくて、
だから、遊ばれたほうの女の子にも、
遊んでやった、という意識があるなんて、思いもよらなかったから、
ああ、あいつ、遊ばれちゃってるのかな、
なんて思って、一人で滅入ってたけど、
そう、
そんなことないよね。女の子、そんなに弱くない。
俺、自分を、あるいは、男というものを、買い被っていたみたい。

女が強くなった、というのはつまりそういうことで、
男の独りよがりが茶番になったのも、つまりはそういうことで、
そう、イーブンなんだよね、みんな。平等だよ、って。

女が強くなってよかったな、とつくづく思った。
幸せになるには、まずは強さが必要なんだよね。

ああ、凹んでしまった。久しぶりに。酒なんか飲むからだよね。

でも久しぶりに、
真夜中の湘南通りとか、
ガラスの破片が散りばめられたような六本木の交差点とか、
夜明けの新宿とか、
なんか思い出しちゃったよ。

ああ、ごめんなさい。酔っ払ってしまった。
明日は朝8時から仕事。
もう寝ます。
目が覚めたらまたいつもの俺に戻っていますように。

じゃね、おやすみ
XXX


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://shumatsuwotohnisugit.blog.fc2.com/tb.php/815-c9d7be44

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

月別アーカイブ

検索フォーム