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アメリカ暮らし、その理想と現実

Posted by 高見鈴虫 on 20.2010 犬の事情
ジープの助手席にシェパードを乗せて、
レイバンのグラサンにキャメルの両切り、
潮風にみだれ髪をかきあげながら
ぶっ飛ばすオーシャン・ブルーバード。

ってのがアメリカに来る前に夢見ていたアメリカ生活。

で、現実はというと、

20年ものの錆びたマウンテンバイクの脇に
頭の弾けたブルーヒーラー。

ハドソン川からの風に鼻水をすすりながら
凍える指でよれよれの手巻き煙草にマッチをすり。
泥だらけのテニスボールで終わりなきボール投げ。

あのなあ、いい加減もお帰らないか、
というたびに、赤い舌を踊らせる  苦笑い。
振り返るとニューヨーク。
赤い空に浮かぶ摩天楼。

ああ、俺こんなことやってていったいこの先どうするつもりなのか、
と改めて途方に暮れて。

というわけで、犬の散歩のたびに、実はつくづくと凹んでいたりもする。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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