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オーストラリアン・キャトルドッグという犬 ワンオーナー’・ドッグ

Posted by 高見鈴虫 on 06.2012 犬の事情
確かに、オーストラリアン・キャトルドッグは最高のバディである。

飼い主に対しての信頼度はまさに絶対で、
それがそれほど理不尽なことではないお願いなら、
大抵のことは我慢して言うことを聞いてくれる。

動くな、といわれれば何時間でも動かず、
鼻先にお菓子を乗せたまま、良しと言うまでは微動だにせず、
行けと言われれば水の中でも火の中でも夢中になって飛び込んでいく。

うちの奴はまあそれほどハードコアでもないのだが、
散歩の時はリーシュの必要がまったく感じない程だし、
自転車での遠出の時にも迷子になる心配はまずない。

それほど込み入ったものでなければ、
大抵のことはわざわざ教えなくても理解してくれるし、
散らかしたおもちゃを自分で箱に戻したり、
リビングから新聞取ってきて、やら、玄関から雑巾持ってきて、
ぐらいのお願いなら嬉々として聞いてくれる。

産まれてこの方、飼い主に対して牙を向くどころか、
唸ったことさえ、睨んだことさえもなく、
時としてこいつはヘタレなのではないか、というぐらいに、
下手をすると何をしても絶対に怒らないのではないか、
とさえ思えてくる。

のだが、
そう、そこがオーストラリアン・キャトルドッグの罠である。

ものの本によるとオーストラリアン・キャトルドッグは、ワン・オーナー・ドッグである、とある。

このワンオーナーというのがなにを意味するかというと、
つまりは、自身の決めたオーナー=飼い主には徹底的に忠誠を尽くす、
のだが、
オーナー以外の者には・・・・

ちなみに我が家のブッチ。

いつもいつも、お散歩の時にはどんなときでも超ご機嫌、
それこそはこぼれる様な笑顔で大きな目をくりくりとさせながら、
ちょくちょくとこちらを振り返りながら、
目が合うたびに千切れるばかりに尻尾を振って、
それはもう可愛いと言ったらない。

と、そんな姿を見た通行人が、思わず笑みをこぼれさせて、
あらまあ可愛い、と頭を撫でようと手を伸ばした途端、
ふっとその姿が消えている。
つまり、一瞬の早業でその手を避ける。
あれ?とばかりに再び手を伸ばすと、
またするりとすり抜けて、そしてこぼれる笑顔で尻尾を振っている訳だ。
普通の人間ならこれを何度かやられると、
こいつおちょくっているのか、とちょっと不機嫌になる。
それでも懲りずに、
いや、この私になつかない犬が居るものか、
と下手なプライドを掲げて近づこうものなら・・

まあ、そうなる前に大抵は、
すみません、この犬はちょっと恥かしがり屋で、とお断りを言ってそそくさと通りすぎる訳なのだが、
なによ、可愛くないわねえ、としたうちするその後ろで、
ケラケラと笑いながらこれ見よがしに抱きついて来たりもする訳だ。
いやはや・・・

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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