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ナイコール・ジャンキー

Posted by 高見鈴虫 on 07.2006 ニューヨーク徒然
出張先で風邪を引いて、
結局、月曜日会社休むことになって、
せっかくの休日出勤の貯金もこれでちゃら、か。
いやあ、無理をしても良い事無いねえ。
結局、後々に高いつけが来るからねえ。

と言うわけで、
NYCに帰ってからずっとナイコール・ジャンキー状態。
そうそう、俺、風邪ひくとナイコール。
これ、しばらく前に、肝臓障害の副作用がある、
とかで騒がれたらしいけど、でもまだ売ってる。

一口、ぐびっとやると、
途端に頭ぐるんぐるんで、あれあれ、って(笑
で、ふらぁっと重くなった頭でそのまま寝転ぶと、
いつのまにか、夢の中。
あれあれ、と思ってるうちに眠りに落ちてる。

大抵はこのまま、ふと目が覚めると、
あれ、治ってる、と。
まるで魔法。
その代わり、副作用。肝臓、じゃないけどさ、
次の日も、午前中は丸々頭ぐるんぐるん。
つまりらりらりのまま、と。これ、割とやばい。

と言うわけで、
相も変わらず日曜日の夜も、らりらり状態。
らりらりのまま、ペッツとコルツの凄い試合、
結局、最後まで見ちゃって。
トム・ブレイディがインターセプト食らうたびに、
あれ、俺、夢見てるのかな、と。
で、12時近くなって、結局、ペッツ、惨敗。
ああ、これ正気で見てたらまた壁に穴空けてたな、と。
不幸中の幸いか。

で、月曜日の朝。
あれ、いま何時、と起きた途端に天井がぐるぐる。
やばい、会社に電話だ、と思いながら部屋の中をぐるぐる。
で、あのさ、風邪引いてさ、
と言いながら、おっと、いきなり英語と日本語ちゃんぽんで、
自分でも何ってるか判らない、と一人でくすくす笑い。
挙句に、あれ、あんた誰?、なんて、お前は盗聴エディか、と。
で、電話切りながら、
まあいい、これでわかってもらえるだろう、と、
変に大満足して、そのまま惰眠の迎え酒。

ふと目が覚めると昼近く。
あれ、熱が引いている。
で、ふと目が覚めると3時過ぎ。
あれ、喉の痛みが消えている。
まるで魔法のよう。
つくづく人間の回復力って凄いよな、と感心。

ふと見ると部屋の隅の小さな窓。
錆びてぶら下がった非常階段、
レンガ色の壁のずっとずっと上の方、
ほんのわずかに覗く切り取られた青空。
俺の部屋で天気が判るのは、このわずかな隙間だけ。
で、そんなビルの迷路の向こう側から、
月曜の慌ただしい街のざわめきが響いてきて、
なんかちょっとした隠れ家感覚だな、これは。

鼻を啜ると、かすかなタバコの匂い。
寝てる間に誰か来たのかな。
ああ、床に脱ぎ捨てたままのジーンズ。
リッチモンドのヤニの匂いかって。

なんか、風邪から立ち直ったとき、
ちょっと生まれ変わった気分、しない?
窓が開いて、風が吹き込んできた、って感じでさ。
鼻が抜けて、空気が新鮮、みたいな。

で、ふと見ると携帯にメッセージ。
寝ぼけたままVM,おっと、苦情じゃねえか。
で、慌てて言い訳を考えるけど、
おやおや、まだまだ頭はぐるんぐるん。
まずは電話だ、とりあえず、
と、つながった途端、ハローも言わずに文句の嵐。
ああ、相変わらず耳障りな声。
思わず携帯を枕の下に埋めてしまって、このまま寝てしまおうか。
で、いい加減、あのねえ、と返したとたんにはっとした声。
あれ、あんた誰?
俺だよ、風邪引いてさ。声が出ない。
大丈夫?
ああ、多分、だけど。
あ、そう、じゃあ、それどころじゃないってこと?
うん、まあ、でも、どうにかしてみるけど、できるかな。
そう、そういうことなら、こっちでどうにかしてみるけど。
うん。なにかあったらまた電話してみてね。
うん。お大事にね。
ありがとう、
と、これで済んだのも不幸中の幸い、か。
ジャマイカじゃねえけど、らりってたほうが世界が上手く転る、
ってことも無きにしも非ず、と。

と言うわけで、なんか変にやり遂げたような気になって、
そのまま焼肉を食べに行ってしまったのでした。



            ~遠方の友に宛てたメールより

土砂降りの休日

Posted by 高見鈴虫 on 24.2006 ニューヨーク徒然

雨のサンクスギビング。
街は空っぽ。

いつものように、気のきいた連中はみんな早々にバケーション。
あるいは家族と一緒にターキーディナー。
いつものように今年も何人かの人に誘って頂いたんですが、
ごめんなさい、また断ってしまった。

で、なにをしていたかと言うと、
またまたスタジオで個人練習。

いつもはっはの匂いむんむんのスタジオも、
さすがに今日は閑古鳥。
蜂の巣のように連なった部屋から、物音ひとつ聴こえてこない。

で、またひとり、
こないだからのチンチキの特訓の続き。
クリック聴きながら1時間2時間、
どうしたのかな、いくらやってもぜんぜん決まらない。
まあでも、そう言う日もあるよね。

で、ふっとため息をついたら友達から電話。
明日のパーティ、うん、気が向いたら行くよ、
なんてまた曖昧な返事。よくないなあ。
知らない奴と英語話すのが面倒でさ、なんて。
おいおい、と自分で自分に苦笑い。

で、気を取り直して、再びクリック再開。
ひたすらチンチキ。1時間2時間。
ビートを絞って絞って、
安易なおかずを我慢、我慢。
で、さあ来たぞ、と言う時になって、
いきなりスティックの先、タムのリムに引っ掛けて、
おっとっと。
まるで運動会の徒競走、ゴールの手前でばたっと倒れた、みたい。

あらら。
なんかね、今日はずっとこればかり(笑

でもさ、どうしてだろ、こう言う日に限って、
実は録音聴いてみると変に良かったりとかするんだよね、これが(爆

という訳で、いい加減、ちょっと疲れて、
ふらりとドアを開けるとすでに夜。
雨、いまだ止まず。
そして誰もやっては来ない。
静寂の音楽スタジオ。
まあ当然といえば当然、か。

ふと見ると、
向かいのジャンクヤードの軒先に、
雨宿りするホームレスのおっさんが一人、
物憂い目で振り返りながら、肩でため息。

おいおい、いきなり人の顔みてため息つくこたねえだろ、って。
でも多分、俺も似た顔してたんだろな。

遠方のマブダチからのメール、
いやあ、さすがに休日に一人は寂しいね、と。
大丈夫、孤独は自由人の特権だぜ、なんて書いたけど、
送ってしまってから、実は凄く後悔。
なぜって、もし俺があいつにそう言われたら、
やっぱり俺も寂しくなっただろうな、と思うから。
そう、素直に、俺も寂しい、と書くべきだったんだろう、と思う。
そして、寂しい日には、寂しいという音を表現してみよう、と。

という訳で、今日の録音。やっぱり良い(爆

抑えたプレーというか、オカズが少ない分、レガートに変な緊迫感。
それが1時間2時間、ひっぱるひっぱる。
で、ついに、そらそらそら、来たぞ、と思った矢先、
いきなりカツン、と落とし穴。で、そのまま事切れてしまって。
いきなりの空白に口をあんぐり、って感じ。
悪い、膝擦りむいた、と。

今日は曇り空。きっとそのせいかしら、なんて。

明日は晴れるかな。
晴れたらまたテニス。
ファーストサーブがスカッと決まればちょっとは気も晴れるかな。



            ~遠方の友に宛てたメールより



それぞれのディバイン

Posted by 高見鈴虫 on 18.2007 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
最近、朝6時に起きてテニスをしてるのだけれど、
改めて驚かされるのは、テニスコートに向かう途中にすれ違う、
ジョギング中のお姉さんたち。
ちょっと不思議なことに、時間が早いほどに綺麗なこが多い。
蛍光色のスパッツにはちきれそうなおしりで、
ピチピチのスポーツブラから今にと飛び出しそうにおっぱいを揺すって、
イーストリバーパーク、午前6時。
思わず鼻血が出そうなぐらいに頭クラクラのお色気スポットである。
という訳で改めて思うのだが、
これだけ沢山のうら若き乙女達が夜遊びを諦めたのだな、と。
ニューヨークのナイトライフ業界大丈夫かな、
なんて勝手にちょっと不安になるけど、
まあ、この街のことだから、
色々な人がいるのだろうしね。
つまり俺がテニスコートに向けて朝露の遊歩道をひた走る時、
まだ夜が明けたことを知らないまま、
おー、デバィーン、なんてやってる人々が、きっといる筈なのだ。
つまり俺がそういうことをやっていた時に、
ポニーテールの首筋に汗を光らせながら、
ピンクのビキニで疾走するうら若き乙女達や、
朝焼けに染まったテニスコートで人知れず死闘を繰り広げる
テニスきちがい、がいたはずなのだ。
ただそれを知らなかっただけでね。
まったくこの街は、色々なことが同時刻に同時発生しているわけで、
それはまるでデジタルテレビのよう。
どのチャンネルを選ぶかは本人の自由、という訳でさ。

俺?
うーん、
とりあえず、俺はテニスを続けようと思ってる。
だって、これこそ本当のディバイーンだからさ。

りんごとバラセン

Posted by 高見鈴虫 on 27.2007 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
ブルックリンのスタジオに行く道すがら、
りんごを齧りながら歩くことにしている。

やっぱな、
ゲットーにはりんごだぜ、と思う。
男がゲットーを歩く時にはさ、
もうこれ、りんご齧りながら、しかないぜ、と。

俺のスタジオ、ブルックリンの川沿いの外れの外れ、
昼間でもほとんど誰も降りないごみだらけ駅から、
街道沿いのどぶの脇を曲がって
人気のない倉庫街を抜けて、
高速道路の立体交差の真下、
廃品回収のゴミと事故車の部品の山が連らなる
あの荒みきったゲットーの風景、
崩れかけたビルにはガラスの代わりにベニア板。
捩れたバラセンにぶら下った
FOR SALEの看板が風に揺れて、
階段の踊り場にたむろした胡乱な目つきの少年達が、
むっつりと押し黙ったまま、
迷い込んできた余所者を上から下まで舐めるように
睨みつけきやがってさ。
ああもうこれ、決まり過ぎって感じ、
まるで絵に描いたようなゲットー。

そんなゲットーな風景の中を、
擦り切れたジーンズに
肩にひっかけたかばんにスティクぶっ刺して、
りんごを齧りながら、鼻歌まじりに足取りも軽く、
思わず、
お前の夢を見たよ、いきがった顔してさ、
なんて、忘れかけたフレーズを掠れた口笛で繰り返して。

おいおい、そこの兄ちゃん、なに見てやがるんだよ、
用があるならこっちから聞いてやるぜ、
ただてめえ、
おかしな真似しやがったら、
その場で顔の真中に右ストレート、
前歯全部を叩き折ってやるからな、
なんてさ(笑

そう、身も心もロッカーな気分。
気分はほとんど、あしたのジョー。
赤いハンチングは被ってないけど、
へへへ、なんて鼻を啜ってみせて、
そして右手には歯型付きの赤りんご。
これ見よがしの大口で齧りながら
男一匹ブルックリンを行く
ああ、この俺様、格好良すぎる。
まさに無敵感覚。
まさにブルックリン気分。

ニューヨークのありふれた朝

Posted by 高見鈴虫 on 11.2007 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
ニューヨークに住んでるからといって、
なにが楽しい訳でもないんだよ。
億万長者の友達がいる訳でもなく、
雲の上のハイライズに住んでるわけでもなく、
馬鹿高い給料を貰っている訳でも、
隣りの部屋にスッパモデルが住んでる訳でも、
ましてやゲイでもSMでもなく、てさ。
それはつまり、
日本に住んでるからと言って
毎日寿司を食っているわけでも、
おふくろがゲイシャでおやじがサムライで、
という訳でない、のと同じこと。
ただ普通の人々と過ごす普通の暮らし、
ってやつを続けているだけのこと。
そう、ただそれだけのこと、
それだけのことなんだよ。

朝5時に起きて、
夜明けのイーストリバーを右手に見ながら、
ちゃりんこをかっ飛ばし、
東のはずれの低所得者向け集合団地の裏手、
いつみても工事中の橋の下の、
夜露に濡れたテニスコートで、
たとえば、
夜勤明けの看護士や、不眠症の証券アナリストや、
時差ぼけの広告デザイナーや、失業中のプログラマーや、
時として
日雇いの、ビザの切れた、帰る場所をなくした、
住む場所さえ無くした、
つまりは、
いつみてもモラトリアムな、とりあえずテンポラリな、
ビトウィーン・ザ・サムシング、なにかの狭間の人々、
つまり、職業は、ニューヨーカーな人々とともに、
欠伸まじりに黄色い玉を追いかけて、
いつの間にか時間を忘れて、
今何時だよ?8時ちょっと過ぎ。
おいおいさっきも8時って言ったろ?
だからちょっと過ぎだって。
ちょっとってどのくらいだよ。
いいから早くサーブしろよ、
とやっているうちによしこれを取ったらマッチポイント、
というところで、おい、時間いいのか、もう9時半だぜ、
なんだとてめえ、また騙しやがって、
あばよ、続きはまた明日、おらおら、急がねえと、
次の試合じゃあてめえの命を張るつもりで来いよな
と怒鳴り合いながら、
この世の終わりとばかりにちゃりんこをすっ飛ばし、
汗だくのまま飛び込んだ9時5分前、
あれまあ、間に合った、あの野郎、また騙しやがったな、
で、スポーツウエアのままで朝のミーティング、
そのまま珈琲を啜ってメールをチェックして、
とやっているうちに結局そのまま引きずり込まれて昼過ぎまで。
その後、呼び出し。
毎度ながらくだらない苦情処理。
舌打ちまじりにトイレで着替え、
クローゼットの奥の取ってつけたようなジャケット。
混んだ急行を乗り換えて気楽な各駅でヘッドフォンを耳に押し込み、
ああ、最近テニスばかりでぜんぜん音楽を聴いてないな、
と、ようやくルンバのリズムを思い出したあたりでミッドタウン、
ローライズ、ミニスカ、プッシュアップ、
ハミ尻、生足、丸透けのTバック。
おいおい女達、いったいどうしちまったんだよ、
そう、春。待ちに待った春。
信号待ちのタクシーからご機嫌のサルサ、
思わずステップ、スージーQ、
クイッククイック、勝手にターン。
視線のフラッシュ、ウインクの嵐、
ベイビー、春だもん、そう来なくっちゃ。
という訳で、辿り着いた地下室。
冷たく冷え切った白い壁、
顔中ラップに包んだみたいなファンノイズ。
一瞬で冷え切った身体、冷え切った心、
ああ、気が付くとやっぱりここか、ここなのか。
という訳で凍死寸前の絶体絶命、1時間2時間、
やけくそのラッキーショットに救われて、
お疲れ様の声に背中を押されて、
ふと転がり出た夕暮れの街。
化粧を直した娘達。赤い唇、パールのシャドウ、
今日は金曜日?木曜日?水曜日?
恋に曜日は関係なしか。
そんなはじけた空気を尻目に、
疲れきった足を引きずりながら、
ああ、どのタクシーもOFFDUTY。
おいおい、俺は疲れてるんだぜ、
と泣き言を呟いたところで、
負けた人間には極端に冷淡なこの街。
突き飛ばされた挙句にかばんを持ち逃げされるのが関の山。
人間どうすればこうもあさましくなれるのか、
なんて今更知ったことか。
気を取り直して歩きはじめる夕暮れの雑踏。
これでもかと肩をいからせながら、
あわや激突寸前になってすっと身体を交し合う、
これがNYC流。この術を会得してはじめて
ミッドタウンの雑踏をすり抜けることが出来る、と。
という訳でようやく辿り着いた地下鉄。
込んだ急行を避けて、
ルーザー・ラウンジ各駅列車の冷たい座席に沈み込む。

ああ、
こんなことをいつまで続けるのだろう、
こんなことで良い訳がない、
ああ、この糞仕事、
ニューヨークに居ながら、
こんなこと以外にやることがないのか、
とため息も枯れた頃に会社に戻り、
ふと気づくと7時過ぎ、
用もないのに会社に住んでいる濁った瞳の亡者達を尻目に、
じゃあね、あばよ、お疲れさん、とちゃりんこの人。
夕暮れのテニスコート、日が暮れるまでの間、
ちょっとサーブの練習でも、と思っていたら、
おい、ちょっと打たねえか、とやってきましたトーナメント級。
なんだこのトップスピン、
おっと、そう来るかドローザライン、
いきなりのドロップショット、
飛びついた途端にロブで抜かれて、走って走って、
で、いつしかコテンパ。
足が攣り腕が痺れ
ラインで滑ったボールが、あれ、消えたと思ったら耳の脇を掠めて、
ああ、もうボールが見えないな、当然だ、9時近くだぜ。
楽しかったぜ。ああ、俺もだ、
と、名前も告げず闇の公園通りをあっちとこっち。
帰ってみるとあれ、かみさんがいない。
ヨガかMETかビーズのクラスか、
取り合えず晩飯を待ちながらストレッチ。
音を消したテレビでヤンキーズを眺めながら、
あの野郎、バックハンドでさえあのスピン、
ちょっと外すといきなり頭の上、
俺が返せたのはスライスだけじゃねえか、
といまだに腹わたが煮えくりかえっている。
かみさん帰ってスーパーの残り物のお惣菜。
食ったとたんに眠くなって、
シャワーに入ったのも歯を磨いたのも憶えていない。
ふと目が覚めると5時過ぎ。
寝静まった部屋の中、抜き足差し足、トレーニングウエア、
朝焼けの街、ニューヨーク、俺の街、
紅に燃え上がるガラスの塔の狭間を、
原色のトレーニングウエアの娘達が次々と走り抜けて、
おはよう、ご機嫌いかが、
とこの時ばかりははじけるような笑顔。
ニューヨーク、俺の街
別にこの街にいるからと言って、
なにをしているわけでもないんだよ。
ただ普通の人々と過ごす普通の暮らし、
を続けているだけでさ。
そう、ただそれだけのこと。
それだけのことなんだよ。

始まったぞテニスチャンネル!

Posted by 高見鈴虫 on 28.2007 ニューヨーク徒然

そう言えば、
またテニス仲間たちと、
おおおお、
全仏テニス、そろそろだよね、待ち遠しいね、
なんて話してたら、
おっと、もう始まっていた(爆

毎度ながらこの詰めの甘さがなんとも俺たちらしい、ってところでさ。

で、今年の全仏、見所はなにか、
なんてことはとりあえず放っておいて、
あれ、テレビでやってないんだね、と。

そう朝起きて慌ててESPNつけたんだけどさ、
いつまでたっても、やれ釣りだ、とか、昨日の野球の結果、とか、
そんなのばかり。

で、そうそう、そう言えば、
前にまぶ達のテニ吉から、
テニスチャンネル、はやく入れなよ、全仏観れないよ、
なんてことを聞いていたような、と思い出して、
え?テニスチャンネルって何番だったの?
ああ、そう、455番なんだって。
455番?そんなチャンネルあったの?
なんて、今更ながらこの間の抜け方がなんとも俺らしい。

と言いながら、全仏のホームページ、観たら、
おっと、マラット君(サフィン)の試合、終わってるじゃねえか、
ひええええ、なんてこった、って、
いきなりのテンパリ。休日の朝から。

で、思い余って、ついにタイムワーナ、電話してしまった。

しかしながら、だ、タイムワーナー、
いつもの奴、機械のメッセージ。

お電話ありがとうございます。
名前が確認できません。
電話番号が確認できません。
住所が確認できません。
何言ってるか判りません、もう一度、何言ってるか判りません、もう一度、何言ってるか判りません、もう一度、何言って

るか判りません、もう一度、

あのなあ、と(笑
俺は急いでるんだぜ、と。

ああ、これだからアメリカは嫌いだ、と、またまた逆切れ寸前・・・・
でもさ、
冷静に考えて、連休中日の朝8時に、どこの馬鹿が仕事なんかしてるものか、
ああ、なんでESPNでやらないんだ、高度資本主義の馬鹿野郎、俺のフレンチオープンを返せ、
なんて、半べそでソファに倒れ込んでいたら、
いきなり、ハロー、お待たせしました、と。
出た・・・・奇跡だ・・・!

で、なんと、電話に出たひと、
信じられないぐらい親切なお兄さん、ちょっとおねえ入ってるけど、
で、
へえ、テニス好きなの?わたしもよ。素敵ね、なんて話しから始まって、
シャラポバはぜったいにレズになるわよ、とか、
ナダールはいつもお尻の穴をほじくってて可愛いわ、とか、
日本にはケーブルのチャンネルないの、ああ、衛星なのね、じゃあスーパーボールもマツオカも日本で観れるんだ、とか、
HBOは6フィートアンダーが終わってやめちゃったんだ、映画はユーチューブで見れるから、とか、
ソプラノは観ないの、それがあたしの主義なの、わかる?とか、
しまいには、
ねえ、そろそろ、ゲイ・チャンネルってできてもいいと思わない、
なんて、
おいおい、朝から何を話してるんだよって(笑
したら、
ねえ、あなた、どうしてこんなへんな契約してらっしゃるの、と。
ちょっと待って、あたしがいいことしてあげる、うふふふ、なんて怪しい沈黙の後、
さあああ、眼を開けてみてええ、なにが見える?
って、いきなり髭面のオカマが画面一杯に、かと思ったら、
おおおおおお、フェデラやんけえ、おお、ナダールも一緒だ、
ええええ、ってことは、なんだなんだ、と、
どう気に入ってくれた?あたしのプレゼント。プロモーションのチャンネル、全部ONにしてあげたわよ、だって・・・・
もしかしてこれ、21世紀へようこそってこと?
お電話ありがと、セクシーボイスさん、よいご週末を、
ってな感じで、
あれまあ、なんだよ、1914チャンネル・・・なんだよそれ、
あのなあチャンネルが2千もあったら一周するだけでも3日かかるじゃねえか、なんて。
まるでテリーボジオのドラムセットだ、なんて。
そう、これがデジタル・チャンネル、というもの、らしい(笑
と言う訳で、
一瞬のうちにいきなりお茶の間にとんでもないものが転がり込んで来てしまったのでした。
やんややんや!

と言う訳で相方。まだ寝てる。口開けて。
テニスエルボーが悪化してから不機嫌きわまりない。
で、
おいおい、テニスチャンネルが入ったよ、ただにしてくれた。
フレンチオープンやってるんだよ、
と枕元でなんど繰り返しても、むにゃむにゃと寝返りをうつばかり・・
むむむ、俺またなんかやったかな、と思ったら、
そうか、そう、そう言えば、
今年の全仏はパリに行って生で観よう、なんてことを言っていたような、ないような・・・
完全に忘れてた・・・

そう、この連休もまったく予定なし。
だって、金曜日になるまで月曜日が休みなんて知らなかったのだもの・・・
で、昨日はいきなり炎天下でテニス、
がっついてやったらいきなり腰痛が悪化、相方は肘が痛くて茶碗も持てない始末・・・
で今朝は朝から筋肉痛。手も足もパンパンで立ち上がるのも呻きまくり。
うーん。この計画性のなさがまさしく俺だ・・・

という訳で、始まったぞテニスチャンネル、
じゃなくて、フレンチオープン!
と、勢い込んで観てるんだけど、あれ、雨?・・・・・・・
そう、パリはずっと、雨!なのでした・・・

なんだってさ、メルドゥ!行かなくてよかったね、
と言ったら相方、始めて笑ったな。

ではでは、今日のテニスは夕方からにします。
雨が降らなければいいけどね。


            ~遠方の友に宛てたメールより

ヒッピー・パンクス

Posted by 高見鈴虫 on 10.2007 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
川沿いの公園の芝生の上で
ビニールのテントを張って暮らしている
垢にまみれたヒッピー・パンクス気取りの
若いホームレス達。
いったいなにが楽しくて、
と誰もが思うだろ?
俺は知ってるよ。らりってるのです。
ずっと麻薬をやってると、
きまってる間はなにもかもがどうでも良くなって、
つまり外目にはほとんど思い切り吹っ切ってしまった風に
見えてしまう、という訳。
つまり
見た目ほどには不幸な訳ではない、かわりに、
見た目ほど吹っ切れてもいない、という話でさ。
つまりそういう彼らだって、
シャワーを浴びて着替えて髪を切れば、
あら不思議15分で誰も見分けがつかなくなる、
ということを彼が一番良く知っているし、
つまり、
落ちて帰ってこれなくなるところなんてない、
と言うことを彼らが一番よく知っている訳でさ。

そんな奴らは、
目を背けて行く通行人たちを、
何を怖がっているんだ、臆病者め、
と思っているのです。

楽しい事ばかりやってると罰が当たる

Posted by 高見鈴虫 on 24.2007 ニューヨーク徒然

ここのところずっと6時に起きて
仕事前に2時間の早朝テニス、
なんてのをやってたのですが、
あれあれなんとかの冷や水か、
先週の土曜日、
試合の途中にいきなり手首を捻ってしまって、
ふと気づくとツイストサーブどころか、
ドアノブも回せなくなっていた。
あれれれれ、いと情けなや。

この間のぎっくり腰といい、
やっぱり無理は良くないね、というか、
楽しいことばかりやってると罰が当たる、
ということでしょうか。

という事で、気を取り直して、
そう言えばこないだ買ったカウベル・ペダル・ホルダー、
(カウベルにペダルをつけて足で踏めるようにした奴。そうオラシオの真似)
かなり面白かったから、
またちょっと練習してみようかな、
なんて、いざドラムの前に座ったら、
おっと、スティックが持てない、
ってより、右手でシンバルが打てない。
手首が返らない、どころか、全然回らないの(笑
無理してやろうとすると、
はっと思うとスティックがカランカラン、
あれれれ、いと情けなや、と。

しかしながら、
この間のぎっくり腰と時もそうだったんだけどさ、
日常のふとしたこと、
回転ドアを押したり、歯磨チューブ絞ったり、
マウスをカチカチやったり、とかの最中に、
ふと手首から肘にかけて激痛が走るたびに、
ああ、人間ってほんと色々な筋肉を使って生きてるんだな、
なんて変に関心してしまいまして。

という訳で、冷也水爺の鈴ちゃんは
今週は完全に観客に徹しておりまて、

月曜日はブライアント・パークの映画大会で
ウッディアレンのアニーホール。
火曜日はコパカバーナでひとみちゃんのご帰国パーティ
水曜日はリンカーンセンター前の
MidnightSummerStageでCUBAのCHARANGA SOLEIL
木曜日はさすがに自主トレしてから
金曜日はJVCのJAZZ FESTIVAL、
カーネギーでINDIA ARIEとLIZZ WRITE

を思い切り満喫してこの土曜日、
朝からテニスやって、
その後コニーアイランドまでサイクリング、
25周年マーメイドパレードを観てから、
スタジオに寄って自主トレして
夜からリンカーンセンターでEDDIE&MARIA TORRESのサルサレッスン、
その後、BLUENOTEの深夜の部でCINDY BLACKMAN、
の筈が、
あれ、声が出ない・・・
なんかちょっと咳が出るなあとは思ってたんだけどさあ。
やばい、これ、風邪だわ・・

やっぱりね、
楽しい事ばかりやってると罰が当たる、
ということでしょうか。



            ~遠方の友に宛てたメールより


する休みの昼下がりはご貴族気分

Posted by 高見鈴虫 on 06.2007 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
夜な夜な続く咳についに嫌気が差してずる休み。
医者に行く、といっても、
ああ、風邪ですね、ゆっくり寝てください、
と追い返されて、
おいおい、保険がきくとはいいながら、
これだけで25ドルってのはドクターちょっとあまりに美味しすぎ、なんて、
でもまあ、
なんだ、肺癌でも結核でもアトピー性喘息でもなかったのか、
とちょっと拍子抜けした平日のお昼時。
このままのこのこ会社に出て行くのもいかにも間が悪くて、
そう言えば、
と連れに電話するがすでに同僚とランチの約束。
という訳で、
ゲスの仮面のように馬鹿でかいサングラスに
アルマーニの擦り切れた麻のパンツに、
背中に穴の開いたGAPの古いTシャツに
ドクターマーティンのサンダルつっかけて
というまったくどうでもいいいでたちのまま、
向かいのダゴスティノで
ベーコン3.99、
フレンチバケット0.99
イスラエルサラダ2.99
とアルフレッドソース4.99
を買い込んで、
交差点の信号待ちでビニール袋から飛び出たバケットの端を
千切って齧ってとやりながら。
玄関ですれ違ったドアマンのホセ、
おいおい、どうした、また失業か?
いやいや、風邪引いちまってさ、
なんて挨拶代わりに静まり返った午後の廊下、
むむむむ、どこかから響いてくる幸せそうな喘ぎ声?
なんて耳をそれとなく耳を凝らしながら、
辿り付いたわが城。
あいかわらずひっちゃかめっちゃか。
脱いだままのジャケットも仕事のかばんも書類もPCも蹴り散らしながら台所に直行。
こないだの食べ残しの冷凍パスタをチンする間に
刻んだベーコンをなべ底で炒めて、
アルフレッドソースをどばっと流し込んで
ぐちゅぐちゅやって出来上がり。
イスラエルサラダをバケットに挟んで、
地中海サンドイッチ、
冷蔵庫の底のブルーチーズを摘みながら、
誰に気兼ねするでもなく、
じゅるじゅると音を立てて壮大に啜りあげるカルボナーラ。
窓から差し込むうららかな陽射し。
クーラーを止めたとたんに吹き込む風の爽やかさに気がついて。
下の中庭からゆったりとしたルンバのリズム。
ああ、あいつらにとってはシエスタの時間なのか。
という訳で、
溜まったウインブルドンの録画を観ながら、
ラム酒代わりに咳止めシロップをちびちび。
うーん、極楽極楽、なんて、

思わずずる休みの午後を満喫してしまったのであった。

ブルックリン・ブリッジの雨の女王

Posted by 高見鈴虫 on 09.2007 ニューヨーク徒然   0 comments   0 trackback
ブルックリン・ブリッジの雨の女王、

いつものように会社帰り、
ちゃりんこに跨って、シティーホールから
ブルックリンブリッジの坂を上り始めたところで、
いきなり猛烈な夕立が降り始めた。

あっと思った時には全身ずぶ濡れ。
しまった、なんて、舌打ちする暇もなし。
もうこうなったら、えーい、どうにでもなれ、と
笑いさえこみ上げてきて、
霧中に沈んだ坂道を、
雨粒に全身を滅多打ちにされながら、
えっちらおっちらとペダルをこいでいるいと、
いきなり霧の中から、両手を天に掲げた、
そう、あのグリコマークの体勢で歩いてくる美女が一人。
当然のことながら、
長い髪から、薄手のブラウスから、下着からその奥からが、
びしょ濡れ。
つまり、全て丸見え。

思わず、ベルと歓声で大エール、
したところ、そう、あの、サンバのカーニバルのステップで、
ブルブルとお尻をゆすってみせて大笑い。

人間、心底ずぶ濡れになったら、もう踊るしかない。
そんな踊りって、実は本当に凄い、
と思わず見惚れながらすれ違って、
ふと振り返ったら、あれ、消えていた。
妄想だったのかな、なんて。
  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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