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ひとりDE JUJUJU

Posted by 高見鈴虫 on 10.2007 音楽ねた   0 comments   0 trackback
いきなりマジレスだが、
カウベルを足で踏む練習を始めた。
左のハイハットのとなりに、
ホルダーにくっつけたフットペダルで、
カウベルを”踏む”訳なのだが、
これがなかなか難しい。
なぜか。
ほら、俺、ハイハット、ついつい裏で踏んじゃう人だから。
つまり、ふとするとカウベルが裏で入っちゃう(笑
で、ふとするとそのカウベルにつられてビートがひっくり返って、
つまり自分でやっていながらなにがなんだか訳が判らなくなって、
でも、なんかそのままやり続けてしまっていたりして。
これ割と微妙な感覚。
なんとなく気分はもう幽体離脱って感じ。
おお、ジュジュやなあ、と。
ひとりジュジュ、という奴か、と。

最近聴いてるのは:2007年上半期

Posted by 高見鈴虫 on 01.2007 音楽ねた   0 comments   0 trackback
最近聴いてるのは、
取りあえずやはりMicheclCamilo。
あのHoracio El Negro Hernandez とのBlueNoteのLive。
もうかれこれ2年目のロングラン。
でもなんか色々聴いていても
いつのまにかこれに至っている、って感じ。
で、
ここ数日は
BelaFreckとChickCoreaの新譜・ENCHANTMENT。
これがなかなか。
なんか最近出た、というアルバムで、
おお、これはと思ったのは本当に久しぶり。
これは良いと思うのはほとんど、
過去の埋もれていた名品ばかりだったから。
最近観たライブで特筆すべきは
LIZZWRIGHT、INDIAARIEのカーネギーの前座で出てきた。
アコースティックのブルース、とか、
フォークとか、生音の質感をしみじみみたいな。
南部も離れて観れればそれほど悪くはないな、と。

そう言えば、自分のドラムにリミックス乗せるの、
すぐに飽きたね。
やっぱりサンプル音がちゃちすぎるからね。

あれのアコースティックの音源があるなら、
もうちょっと夢中になったかもしれないけど。

そんな感じ

ブルックリン・ドラムサークル

Posted by 高見鈴虫 on 17.2007 音楽ねた   0 comments   0 trackback
休日の朝、いきなり6時起き。
と言うのも、
ここの所、出張続きでちっとも連絡が取れなかったテニス仲間、
元UCLAのトーナメント代表選手、
つまり、プロにほとんど両足突っ込んでいた人
からいきなり電話があって、
ようやく時間ができたらからちょっと打たないか、ってな話。
ただ、昼からまた仕事なんで、そうだな、7時でどうだろう、と。
おいおいおいおい。相変わらずこいついつ寝てるのかな、
と首をかしげながら、
うーん、しかし、と、休日の朝に6時起き、おいおいおい。
が、しかし、だ。
そう、こいつ上手い。死ぬほど。
フォームを観るだけで惚れ惚れするぐらい。
そう、俺もテニサーの端くれ。
強い奴とやりたい。思い切り打ちのめして欲しい。
やられればやられるほど嬉しくて嬉しくて、と。
そう、テニサー、強い奴が全て。
ビキニぴちぴちの半尻寄せ乳ねえちゃんのコーチさせられるよりも、
髭面のクマ男と汗みどろでバシバシ打ち合っていたほうがずっと快感、と。
と言うわけで、よく晴れた日曜の朝7時、
なんと全員集合。そう、みんなテニサー。
人種も言葉もそれぞれ違うけど、
強い奴が好き、これこそが唯一のルール。

ブルックリンはプロスペクト・パークのドラム・サークル

Posted by 高見鈴虫 on 20.2007 音楽ねた



なあんか、先週の日曜の出来事なのに、
あれあれあれ、と、
指の間から砂がこぼれるように日々が過ぎて行ってしまって、
あっという間に次の日曜日に追い抜かれてしまいそう。
という訳で、遅ればせながらご報告、
この間の日曜日、
ブルックリンはプロスペクト・パークの、
ドラム・サークルにデビューしてしまったのでした。

このドラムサークル、
行ってみると既に始まってる。
つまり始まりも終わりもなくて挨拶も準備もなく、
基本的に誰でも勝手に参加できて誰でも勝手に帰れる、
というのが前提らしくてさ。
つまり、行けばそのままOK,
勝手に入り込んで、勝手に座り込んで、
勝手に音だし始めたらすぐに仲間入り、と。

で、人々、
思い切り気合の入った筋骨隆々のドラムマシーンみたいなおっさんから、
遠く離れた木立の陰で地道に練習してる素人さんから、
ステージ用のパーカッションのフルセット組んじゃってる奴から、
カリブ旅行のお土産にもらったおもちゃの太鼓から、
手拍子でも木切れでも石でも、
とりあえず、なんでもいいみたい。

そう、そう言ってしまえばドラムに限らず、
例えば、サックス、とか、
例えば、スチールドラムとか、
いやいや、フルートにバイオリンにクラリネット。
いやいや、子供用のおもちゃのピアノから、
生ギターからハーモニカから、
ふとすると、ピアニカ!
で、なんとジョンコルトレーンを吹いちゃってる、なんて人から(凄杉!
取り合えず、いろんな人がいろんなものでいろいろな音を出している、と。
で、その中心にある地響きを上げてうねりまくるドラムのリズム。
そして、その地響きのコアの中に包みこまれたような踊り子さんの広場。
砂埃もうもうでガンジャの煙もむんむん。
原色のアフリカンドレスの、
しこ踏みながら全身痙攣みたいな、アフリカンダンスから、
ヒップホップのお姉さんがおしりぐるんぐるんとか、
ただ飛んでる子供、とか、勝手にサルサ、とか、勝手にジルバ、とか。
帽子から靴まで純白の正装をしたお爺さんから
タトゥーだらけのバイカーから、
メイシーズの袋さげたおばはんから、
ジョギング途中のお姉さんから、犬の散歩のおじさんまで、
とりあえず、通りかかったらついつい連られて
思わず踊り出しちゃった、と、
そんな人、ばかり。
そう、これはね、やっぱり、参加しなくっちゃ駄目だよね。
で、参加した途端にいきなりサークルの真中。リズムのコア。
みんな友達。みんな家族、みんながサークル、って感じ。
ドラム、どかどかやってるうちに、
どれが自分の音かなんか全然判らなくなって、
思わず立ち上がって踊り出しちゃったりして、
で、上も下も前も後ろも完全にリズムに包み込まれてると、
みるみる身体が溶け初めて、みるみる自分が消え初めて。
ふと見るとこの笑顔、この熱狂、この親和感、この恍惚感。

という訳で、
午後の陽だまりから夕暮れが満ちて引いて闇が広がって包み込んで、
いつしか木立の枝が低く降りてきたな、
と仰ぎ見る空の間から雨が降り始めて、
ああ、残念、解散か、名残惜しいね、
と、時計を見たら、おいおい、もう10時近く。
ということは、俺、
5時間もこんなことやってたみたい。

という訳で、手のひらまるでグローブみたいに、
紫色に腫れ上がってしまって、
でもなんだか、その痛みが、
勲章気分、だったりした訳なのでした。


            ~遠方の友に宛てたメールより


JOHN RILEY DRUM CLINIC

Posted by 高見鈴虫 on 25.2007 音楽ねた

近年になって、デモドラムのサービスをやめて以来、
閑古鳥も甚だしいサム・アッシュ・タイムズスクエア店。

まあねえ、場所柄、万引きが多いのはわかるけどさ、
ずらりと並んだドラムセット、誰にも触らせない、
ってのもちょっとねえ、と。

そう、ひと昔前までは、
ランチタイム、昼飯後にちょっと顔を出して、
挨拶代わりに一発二発、
派手なソロでもちょっと鳴らしてやれば、
あっという間に店中で大パーティ、
踊る餓鬼が店の前にまであふれて、
ちょっとした観光名所。
あれよあれよ、と、ドラムセットのひとつやふたつ、
それこそ飛ぶように売れたもの。

あの頃の店長なんざ、
昼飯後に爪楊枝咥えて通りかかった俺の腕を引っ張って、
ちょっと金持ってそうな奴が来てるんだけど、
そう、いつもみたいに、だらららら、と、
格好いいところ、見せてやってくれねえかな、なんて。

で、俺もお調子者、そうアーティストと言うよりはバンドマン、
あいよ、お安い御用、朝飯前の昼飯後だぜ、
なんて、感じで、
はいはいみなさん、寄ってらっしゃい見てらっしゃい、
まずはレッド・ゼッペリン、モビーディックでドカドカドカ、はい簡単です。
エルビン・ジョーンズ、ダラララララ、ほらこの通り。
トニーウイリアムス、チンチキチンチキ、ね、これが秘訣、
ったらばちょっくら調子に乗って、
ニルバナにガンズにマイケルに
テクノにハウスにジャングルにヒップホップ
なんて、やっている後ろで、
ほらほら、どうですう、格好いいでしょう。
なになに、お宅のおぼっちゃまも、このぐらいならすぐ、
ほら、Even a China-man can do it なんてね。
おいおい、そういうことかよ!(爆
なんて大苦笑いしながら、
まあ何は無くともそうやってドラム叩いて
人様に喜んで頂けるってのも悪い気はしないし。
ほらほら、そうこうするうちに、
いつものニグロの餓鬼どもが集まってきて、
お決まりのブレイクダンスで床の品物また蹴散らして、
バケツ叩きもヘッドバンカーもパンクもヘビメタも、
とりあえず音の出るものは何でも持ち寄って
いつのまにやら昼休み中のサラリーマン
ネクタイの先からスーツのすそから汗滴らせて大ハッスル。
そのドサクサの中、店長さん、いそいそとローン払いの申し込み書を持ち出して、
はいはい、ではこちらにご署名いただいて、なんて。
で、メンバー一同で、まいどありー、なんて。
そう、
一昔前まで、SAMASHと言えばそう言うところだったのに。

と言う訳で、
おやじの昔ふかしはこの辺にし、
とりあえずは昔懐かしのSAMASH、
元NYCの楽器屋の最大手、
つまり、
音楽がそんな貧乏でも逞しいアーティストたちの独断場だった頃の象徴的な存在。
そんなSAMASHが、
今や万引き避けに客も一緒に追っ払っちゃって、
いつしか誰からも鼻も引っ掛けられず、
並んだだけでいつまでも新品同様のドラムセット、
どれも埃が積もっていて、
これほど寂しい光景もないもんだ、というところ。

とかなんとか言っていたら、
そんなSAMASHからいきなりE-MAIL。
JOHN RILEYのドラムクリニックやるんだけど、
顔出さないか、との直々のお誘い。
JOHN RILEY?あのジョンスコのバンドの?
それがサムアッシュで?何をやるの?
ほら、おたくら、
金持ちのおぼっちゃまにデジドラ売りつけてるしか能の無い、ぼんくらぞろいのあんたらには、
ちょっとばかり渋すぎないか?JOHN RILEY、
とも思ったが、
確かに、その辺のジャリロッカーが
覚えたばかりのツーバスを悪戯にどかどか、
なんてのよりは、まあ確かに為になりそうな気はするし、
と言う訳で、会社帰り、
出かけてきました、SAMASH。
いつもながらちょっと遅れて顔を出すと、
あれまあ、狭い店内は既にお客、と言ううよりは生徒さんでいっぱい。
へえ、JOHN RILEYがこんなに人気があったなんて、ちょっと以外。
というか、もしかして2-3人しか居なくて、
ことによると全員でジャムセッション?なんて思って、
実はちょっと練習したりもしてたんだけど、
なあんだ、肩透かし。
と言う訳で、ドラム・クリニック、
どんなことやるのかな、と思っていたら、
いきなり、はい、質問、と手を上げるおっさん。
モーラー奏法って奴をやってみてください、だって(爆
おいおいおい、いきなり、かよ、と。
さすがニューヨーク、おいしい物は最初に食っちまおう、
という所か、なんて。
で、JOHN RILEY
うーんと、困惑した微笑みの後、
実は俺、
ドラムはじめた頃には割と気づかないうちにモーラー奏法を会得していたんで、
だから習ったことがない、
つまり、どうやって教えたらいいか判らないんだけどさ、
と前置きして、
うーん、だから、モーラーかどうか、という概念も無いんだけど、
例えば、といきなり片手でロール、
こういうことが出来たり、とか、
あと、と悪魔のようなルーディメント、
と思いきや、ほら、こういうのがシングル・ストロークで楽に出来たり、とか、
なんて、おいおい、それだけで十分だって、
と口をあんぐりさせているまえで、
まあ、これが、割と半永遠的にできたりする、という利点はあって、
と、ジョー・モレロが言った様な、
だって。
あのなあ、と。
イッツ・ソー・シンプル、それだけのこと、
とまで言われてしまったからには、
おいおい、こいつとジャムろうって言ってた俺って何、なんて。
で、観客参加して、ほら、こうやって、肘も腕も手首も指も、
すべて使って、身体をやわらかくしてリバウンドを巧くコントロールすれば、
そうそう、鞭を振るうように、そうそう、
脇を緩く開いて、脇の下でパクパクと、
そう、シャッフルで入れるみたく、なんて、
いきなりど核心に近いことをさらり、と言ってのけて。

そうだね、リズムキープは、クリックを聞きながら、
よりは、身体の中の歌を大切に歌うってところかな、
とか、
個人練習をするときにはなるべく自分を励ましながら、
で、
ステージでは、自分の音なんて聞かずに、
観客の一人になりきって全体の演奏を思い切り楽しむこと、
とか、
腰をやられない様に、運動を平衡して続けること、
とか、
難聴にならないように練習には必ず耳栓付けなさい、とか、
そう、
打点を良く見ること、
とか、
タムに移動したら、身体ごと移動した方が楽だよ、
とか、
あれまあ、
もうこれ、本音の本音、核心の核心、
それをなにげないおしゃべりみたく次から次へ。
なんかこれ、ちょっと怖いぐらいにありがた過ぎる。
これ、いつもウオーミングアップによくやってる奴、なんだけど、どう?よくない?なんて、へへえええ、なんて思わずひれ伏

しそう。
これ、そう、この楽譜、ちょっと書いて来たんだけど、
これだけベーシックなフレーズでも、
ほら、こうやってコンビネーションを考えていけば、
ほらね、こうやったり、こうやったり、で、
ぜんぜん違うだろ?試してみて、とか。
そうだ、これこれ、
実はさ、これだけやってれば、ジャズなんて割りとどうにかなっちゃう、て奴。ほら、今からやるからさ、ほら、こうやって、早く

して遅くして、強くして弱くして、
ね、これ、これ覚えとくと凄く便利、Bill Stewartとかもよく使ってるでしょ?とか。

なんか、おいおい、そんなこと言っちゃっていいのか、
奥の手だろ、手癖だろ、つまり、核心だろ、と。
でも、なんかね、その語り口といい表情といい、
なんか、ジャズに命賭けた、この人生に悔いなし、みたいな、その心意気、感じてるうちにじーんと涙にじんで来ちゃって

さ。

所詮ジャズなんてやってたって一生金持ちにはなれないんだから、割り切って好きなことだけやってるべきだ、と思わない

か、とか。
でもさ、俺たち、音楽と知り合えて本当に良かったよな、
ほんと、そう思わない?なんて。
そう、本当にその通り。
音楽があったから死なずに済んだ、と俺、いまでも本気でそう思ってる。
だからつまり、音楽を舐めるな、とも思ってて、
そう、JOHNのこのストイックな顔、
道を極めた者だけの、剃刀のような視線。
思わず惚れ惚れして、
なんかどこかで見たな、と思ったら、
あれまあ、マイケル・ヨーク。
もしかしてゲイ?なんて思ったけど、
うーん、JOHN RILEYに迫られたら、
考えてもいいなあ。ドラム教えて貰えるなら。
なんてね。
なんかね、
あれだけ学校を憎んだ俺が、
授業、なんてもので、これほど満ち足りた気分になれるなんて、ょっと意外な一夜でした。

うーん、SAMASH,
ギタセンに比べてサービスも値段も負けまくってるけど、
まあ、たまには廃価スティックの一本や二本、買ってやってもいいかな、なんて。


            ~遠方の友に宛てたメールより

John Riley Drum Clinic at Sam Ash Music store New York City

Posted by 高見鈴虫 on 27.2007 音楽ねた   0 comments   0 trackback
John Riley Drum Clinic 
at Sam Ash Music store New York City

途中からですが、行ってきました。
7時半ごろついたら、ほぼ満員。
で、途中からは人が集まりすぎて、酸欠気味。
人種年齢ジャンル懐具合社会的地位、
みんなそれぞれ違うけど、みな一様にドラム馬鹿。
超真剣で、すごくカルトな雰囲気。
メモ取ってる人とかいて。
ハンディカム回してる人とかもいて。
なんとなく、緊急記者会見、
或いは、
教祖様いらっしゃい、的な。
ちょっとかなり、引いた、じゃない、逆、
思わず一歩二歩、ずいずい踏み込んでしまった。

で、クリニックの内容、
実はぜんぜん期待してなかったんだけどさ、
それがそれが、実際には凄く面白かった。
とにかく、唖然。なにが、俺の間違い方が(笑
つまり、先生、正しすぎます、みたいな。
ああ、私のこれまではなんだったのか、とか。

ああ、もっと早く人に教わっていれば、
間違った道を爆進することもなかったのに、と、
つくづく、もう一度、つくづく、思ったものでした。

でもさ、
John Riley、すごく素敵な人でしたよ。
ほんと、アーティスト、というよりも、
技術屋、本気の職人、という感じ。
ひけらかし、というか、どうだ、できねえだろう、
的なところは全然なくて、
みなさんの悩みにお答えしますよ、とか、
ほら、こうやれば、もっともっと楽に良い音が出せる、
みたいな、種明かしが主。
基本的にはドラム叩いている時間よりも、
語り=解説する時間がほとんど。
そういった意味で、
ただ単に神業的なプレーが見てみたい、
という人は、口あんぐり開けたまま。
実際に問題に直面している連中、
つまり、真剣にJOHN RILEYを目指している連中には、
もう、涙が出そうなぐらいに貴重な時間、と。

それができない理由は、実は一生懸命やり過ぎて、
力を入れすぎることなんだよ、

から始まり、

いや、強く叩いてでかい音をだそう、なんて思ったことはないね。
でかい音を出す必要がある時は、別の方法を使うべきだよ。

モーラー奏法?
ああ、それはね、そんなにたいしたことじゃない。
ただ使うと楽ですよ、それだけ。
元はといえば、軍楽隊の鼓笛隊が、一日中ドラムを叩かせられて辟易している時に、
ああ、こうやってやれば凄く楽だ、ってところから始まった奏法。
やってみようか、ほら、こうやって。
こつはね、そうだな、タオルバング、かな。
ほら、シャワー室でタオルで人の尻をバチン、ってやる奴。
つまり、鞭の要領。
スティックじゃなくて、鞭を振るうように。
つまり肩からスティックの先までを一本の鞭と見立てて、
ほら、こんな感じ。
自然と、ほら、ここの脇、この脇の下がパクパクする。
と、こんな感じ。
どう、楽でしょ?
楽して叩ける、それが秘訣。

確かにね、筋トレ的な反復練習も大切だけど、
無理してでかい音をだそうとするより、
長い時間、3時間4時間5時間、
あるいは、永遠に音を出し続けなくてはいけない、
ということを前提に考えた方がいいよ。
つまりモーラー奏法を編み出した軍楽隊の心境。
つまり、先は長いんだ、焦ることはない、ってね。
つまり、気張らずに力を抜いて、
リラックスしてやることだよ。

リズムキープしようとしてもなかなかキープはできないよ。
気張ってやると必ず狂ってくるものでさ。
秘訣は歌を歌うこと。頭の中でずっと歌を歌い続けてる。
ドラムの音じゃなくて、歌。
適当に歌詞を考えて替え歌を作って歌ってたりするし、
俺は個人練習中によく作曲していたりするよ。

基本的に、自分の音を聴かないと上達はしないね。
つまり、ドラムだけ個人練習は必修科目。
その時にはとにかく自分の音だけに集中する。
集中するには自分の音に感動すること。
つまり、うわああ、おれって凄い、と思うように心がけること。
入り込むことだね。
そうやって入りこむコツは、
まずはスティックの打点をじっと観ること、かな。
自分に自分で催眠術をかけるんだ。

催眠術がかかるまで、
あるいは、身体が十分暖まるまで、
タムタムだけ、ダブルストロークを20分も30分もやっていたりするね。

まずは力を抜くこと。
上手にやろうなんてするから無駄な力が入る。
気長にやろう、と思ったら、
例えば、このリフ、超速で10分、とやるよりは、
3時間、ゆっくりと、飽きたら速めたり、強く打って弱く打って、
とやっていたら、力が入らないし、ずっと上達する、とか。

他のプレーヤーのスタイルを真似することはとても大切なことだよ。
確かに最初はなんか変な感じがする。それは当然。
なんかそれ、見ず知らずの食べ物を口にした時に似ている。
最初は、お、と驚いたり、下手するとうえ、となるけど、
食べているうちにこなれて来て、だんだん美味しくなってきて、
そのうち本当の味、裏の味までわかるようになる。
でもそれには時間が必要なんだ。
なんどもなんども味あわなくっちゃいけないし、
ましてやそれが血となり肉となるには相当時間が必要。
だから、コピーをしてて上手くできないことに焦らないことだよ。

確かにロックはバスドラが中心。
で、ジャズは?
へへへ、実はね、やっぱりバスドラが中心なんだよ。
ただ、音が出過ぎないようにと気を使ってるけど、
もともとはジャズだって4つ全てにバスドラを入れていたんだ、
ほら、こんな感じ。
なぜか、というと、
昔々はバンドマスターにベースの音がまったく聞こえなかったからなんだよ。
それが、ベースがだんだん良い音がでるようになって、
バスドラとベースのパートがぶつかるようになったとき、
4の音はベースに任せて、バスドラはもっと他のことに有効に使おう、
ということになったんだね。
でもね、やはり核となるのはバスドラ。
JAZZドラマーだって、実はバスドラの音が一番大切なんだよ。
どう驚いた?

確かに、ステージで自分の音がちゃんと聞こえる、なんてほとんど無いよ。
ましてやスタジオと同じ音がするなんてね、不可能だ。
で、聞こえないときどうするか。
いや、おれ、実はステージで自分の音はなるべく聴かないようにしてる。
むしろライブではなるべく観客になりきって、
全体の音の中で、うーん、ドラムちょっとうざいな、とか、
もうちょっと頑張ったほうがいいな、とか思ったりはしてる。

ましてや俺たちはドラムなんだよ。
どんなステージだって、ドラムがフロントにいるバンドなんて見たこと無いだろ?
つまり、一番後ろにいる存在。
核であり、基本であり、支えであり、つまり土台なんだ。
という事は、
基本的には誰もドラムの音をだけを聴きにライブに来ている訳ではない、
ということだよね。
俺が一番考えるのは、とにかくみんなと上手くやること。
他のメンバーに気持ちよくプレーしてもらうにはどうするべきだろうか、
と考える。
良い意味でも悪い意味でもそれが俺のスタイル。
世の中広いんだ。そんな俺のスタイルを好いてくれている人だっているだろう。

つまりはね、基本的なルーディメントはなにも変わらず、
あとは、順列と組み合わせ、なんだよ。
それに、アクセントの移動と、音の強弱、速さ、倍テンを組み合わせて、
なんとなく、フレッシュな音が出たような錯覚をさせる、と。
つまり、やっていることはあまり大差が無かったりするんだ。

例えばね、これ、いまやっているこれ、
これさえやってれば、まあ、JAZZなんてどうにかなってしまう。
それに、例えば、これ、或いは、これ、ほら、なんとなく音に聞こえるだろ、
でも、やっていることは同じ。
この、なんとなく音に聞こえる、ってのを、表現力、と言うみたいなんだけどさ。

自分のスタイル、を作りたければ、
もうとにかく長い時間プレイすることだね。
そのうち、ああ、もう、これしかできない、やりたくない、と思う音が出てくる。
つまりそれが君のスタイル、という奴なんだよ。
考えてできるものではない、と思うな。

どうでしょう。
身に詰まされる話ばかり、でしょ?

なんかしみじみ、おれ、間違えてたな、と。
でも間違えながらでも続けてこれたってだけでもいいとしようか、と。
今からでも十分修正がきく、というか、
そう、焦らず気張らず、気長にやろう、と思いました。


で、JOHN RILEYの〆のことば、

どーせ、こんなこと(JAZZ DRUM)やってたって、
金にもならないし、だれにも誉められるわけでもないしさ、
だからせめて、ああ、ドラム叩けて楽しいな、と思おうぜ、
思えるように、好きなことやろうよね、

だって(笑

それがすべて、という気がした
やっぱ、本物っていいな、と。
おもわず感涙!

猿でも知ってるテイク・ファイブのデイブ・ブルベック爺さん

Posted by 高見鈴虫 on 08.2007 音楽ねた

日曜日、当然のように朝からテニス。
あのなあ、と自分でも呆れ顔。

これだけ忙しくてこれだけ疲れきってる俺が、
なにが悲しくてテニスか、と。

ぼやきながらもいつのまにか自転車の人。
生あくびしながら、首の骨をコキコキやりながら、
くそう、眠くて吐き気がする、とため息つきながら、
足だけは、うっし、うっし、とペダルを踏み込んで、
いつのまにやらテニスコート。
なんと90度の炎天下。
あのなあ、と。
いまさら言っても始まらないが、
なんなんだよこの暑さは、と。
なんでわざわざこんな時間にテニスやらなくっちゃいけないんだよ、
と、思わず半べそかきながら3時間。
あのなあ、と。
もしかして昨日も朝からやってなかった?と。
お前は馬鹿か、と。
しまいには、足攣りそうとういか、
もう硬直通り越して亀裂が入ってるって。
で、問題は、
これだけやっていながら、ぜんぜん、ぜんぜん、うまくならない。
おいおいおい、と。
どうしてなんだよ、と。
神様、たのむから答えてくれよ、と。
で、常連のおっさん。
あのなあ、俺なんか、 あの、ロジャーなんとかとか、ラフェエロなんとかとか、マリアなんとかが、
生まれて来るずうううううっと前からテニスやってるのにさ、
いまだにコーナーどころか、まっすぐにだってろくに打てない始末で、
なんて。
ああ、
改めて俺たち、
なんでこんなにまでしてテニスをやらなくてはいけないのかな、
なんて。
今更だけど、思わず、本気で大疑問。
という訳で、
もうほとんど、泥、どころか、雑巾どころか、罅割れどころか、
もうつま先から溶け出した身体がだらだら流れ出して行くように疲れきったまま、
それじゃあ、また来週、と別れたまま、
いつしか重い足はそれでもえっちらおっちらペダルを踏み込んで
ふと気づくといつのまにやらブルックリンのスタジオ。
ドアを開けるなり、
あああああああ、疲れたー、と、いまにも崩れ落ちそう。
そう、最近忙しくて、とんとご無沙汰のドラムセット。
あれ、いすの高さってこんなもんだったけか、とか、
スネアの角度がどうしても気に入らなくて、なんて、まるでど素人。
最近、ほんと、リハビリのためにリハビリを繰り返しているようで、
悔し涙通り越してもう馬鹿笑い。
おいおい、もうここまできたら、
またジョンボーナムのコピーでも始めるか、なんて(笑

というわけでいまや完全に燃え尽きてしまった灰人間。
まるで透明人間のよう。
ああ、それならそれでちょうど良いや、
と、再び風の人。
ちゃりにまたがって橋の上、
さあああああ、飛ばすぞ、と腰を浮かしたところを、
いきなり後ろから追い抜いていくキックボードの3人組み。
神風的なアクロバット・スピンを繰りかえしながら、
猛スピードで駆け下りて行く命知らずの糞餓鬼トリオ。
その姿、はらはら、というよりは、
まるで、舳先でアーチを描くイルカの群れを見るようで
なんかまじで、ちょっと感動してしまった。

その後、帰ってシャワー。
ちょっと生き返った気分で、散歩がてらリンカーンセンター。
デイブ・ブルベック・カルテット。
おお、デイブ・ブルベック。
そう、猿でも知ってるテイク・ファイブのその人。
あれまあ、そんな人、まだ生きていたんだね、なんて、
指折り数えて80歳?
おいおいおい、と。
ものは試しと覗いてみたら、
夕暮れの会場を埋め尽くした人々、
お洒落なご老人連中がいっぱい。
で、ステージの上の4人。
全員が見事な銀髪の老紳士。
やんちゃでいなせなロマンス・グレーが、
もう、心の底から、思い切り、お洒落なジャズを奏でていて、
おおおお、これ、いいねえ、と。
そう、JAZZってほんと、寿命が長い。
あるいは、美学を貫き通すって、
実はすごく大切なことなんだ、と。
思わず立ち上がっちゃって、
80の爺さんに駆け寄りたくなった。

そう、こないだのジョン・レイリーじゃないけど、

たかがJAZZ、されどJAZZ。
どうせ一生離れられないんだからさ、
だから、せめて好きなことをやろうぜって、思ったんだよって。
つまりそのとおりだね。

ところで、
そう言えば俺には貫き通す美学ってあるのかな、
って、ふと思って、
うーん、
しいて言えばこの悪あがきぶりかな、とか。

で、帰ったら友人からメール。
自主製作ながらCDをリリースしたぞ、と。
苦節20年、落とし前はつけたぜ、みたいな。
ああ、やられたなあ、と。

つきなみな言い方ですが、継続は力、です。
取り急ぎ、いまやってること、
あるいは、いままでやってきたことを、
とりあえず明日も続けてみること、
それが実は一番大切だったりしたりして、
なんて、
いちおう、言っておきます。


            ~遠方の友に宛てたメールより

猿でも知ってるテイク・ファイブのデイブ・ブルベック爺さん

Posted by 高見鈴虫 on 08.2007 音楽ねた   0 comments   0 trackback
猿でも知ってるテイク・ファイブのデイブ・ブルベック爺さん

日曜日、当然のように朝からテニス。
あのなあ、と自分でも呆れ顔。
これだけ忙しくてこれだけ疲れきってる俺が、
なにが悲しくてテニスか、と。
ぼやきながらもいつのまにか自転車の人。
生あくびしながら、首の骨をコキコキやりながら、
くそう、眠くて吐き気がする、とため息つきながら、
足だけは、うっし、うっし、とペダルを踏み込んで、
いつのまにやらテニスコート。
なんと90度の炎天下。
あのなあ、と。
いまさら言っても始まらないが、
なんなんだよこの暑さは、と。
なんでわざわざこんな時間にテニスやらなくっちゃいけないんだよ、
と、思わず半べそかきながら3時間。
あのなあ、と。
もしかして昨日も朝からやってなかった?と。
お前は馬鹿か、と。
しまいには、足攣りそうとういか、
もう硬直通り越して亀裂が入ってるって。
で、問題は、
これだけやっていながら、ぜんぜん、ぜんぜん、うまくならない。
おいおいおい、と。
どうしてなんだよ、と。
神様、たのむから答えてくれよ、と。
で、常連のおっさん。
あのなあ、俺なんか、
あの、ロジャーなんとかとか、ラフェエロなんとかとか、マリアなんとかが、
生まれて来るずうううううっと前からテニスやってるのにさ、
いまだにコーナーどころか、まっすぐにだってろくに打てない始末で、
なんて。
ああ、
改めて俺たち、
なんでこんなにまでしてテニスをやらなくてはいけないのかな、
なんて。
今更だけど、思わず、本気で大疑問。
という訳で、
もうほとんど、泥、どころか、雑巾どころか、罅割れどころか、
もうつま先から溶け出した身体がだらだら流れ出して行くように疲れきったまま、
それじゃあ、また来週、と別れたまま、
いつしか重い足はそれでもえっちらおっちらペダルを踏み込んで
ふと気づくといつのまにやらブルックリンのスタジオ。
ドアを開けるなり、
あああああああ、疲れたー、と、いまにも崩れ落ちそう。
そう、最近忙しくて、とんとご無沙汰のドラムセット。
あれ、いすの高さってこんなもんだったけか、とか、
スネアの角度がどうしても気に入らなくて、なんて、まるでど素人。
最近、ほんと、リハビリのためにリハビリを繰り返しているようで、
悔し涙通り越してもう馬鹿笑い。
おいおい、もうここまできたら、
またジョンボーナムのコピーでも始めるか、なんて(笑

人生を狂わせたトラウマ的名曲~その1 しろっしゅー、やぇい、やぇい、やぇい

Posted by 高見鈴虫 on 11.2007 音楽ねた   0 comments   0 trackback
こんなこと言ったら年がばれるけどさ、
ロックに目覚めたのって、
実はEDWINのCMなんだよ。
川上巨人軍のV9かなんかの日本シリーズだったかな、
あるいは、新春スターかくし芸大会だったか、
そんなことはすっかり忘れちまったんだけど、
その番組中にかかってたエドウィンのCM,
髪の長い白人の女の子が、
擦り切れたブルージーンを履こうと
身体をくねらせている風景のバックで、
ビートルズのSHE LOVES YOUが、
もう、これ以上なくかっこよくかかってて、
あれを聴いたとたん、もう、身体中が、
しろっしゅ、いぇーい、いぇーい、いぇーい、一色。
まさに脳みそぶっ飛ばされたって感じ。
その途端、明けても暮れてもそればかり、になっちゃってさ。
学校で箒をギター代わりにいぇーい、いぇーい、いぇーい、
モップをマイクスタンド代わりにいぇーい、いぇーい、いぇーい、
野球でヒット打ったらいぇーい、いぇーい、いぇーい、
女の子のスカートめくりもいぇーい、いぇーい、いぇーい、
通りがかりダサ坊にパンチくれていぇーい、いぇーい、いぇーい、
もうそればかり。
で、思いに思いつめた挙句、
かき集めたお小遣い、450円だったかな、を握り締めてレコード屋へ。
店員さん相手に、
えーと、えーと、えーと、と説明するが、なんのことやらわかって貰えず、
どうせなら歌ってごらんよ、と促されて、
思わぬ緊張でレジの前で直立不動、
はい、1・2・3、といわれてもどうしても入れず、
だったら、最初から、
と、ドラムのイントロ入りで、
だらっだら、
しろしゅー、いぇーい、いぇーい、いぇーい、
しろしゅー、いぇーい、いぇーい、いぇーい、
あああ、判った判った、シーラブズユー、だね、と。
で、これかな、としばしの沈黙の中、
ターンテーブルに回り始めた青りんごの絵の書いたEP版、
いきなり店中に弾け飛ぶロックのリズム、
C LUVZ U YEAH YEAH YEAH!
BANG BANG!
ああ、あのときの感動、今でも胸が高鳴るな、と。
目から火花、頭蓋骨に皹が入った、と。
まじ、涙が出た。

とまあ、それを契機に、
赤アルバム、青アルバムから、
WINGSからジョンレノンからローリングストーンズから、
キャロルからクールスから矢沢から萩健から、
KISSからエアロスミスからクイーンから
ディープパープルのMADE IN JAPAN から、LED ZEPから、
キンクリからYESからと紆余曲折を経て、
SEX PISTOLSへと雪崩を打って転げ落ちてゆく人生、
となる訳なんだけど、
まあその発端は、と言えば、あの時のEDWINのCMだったんだな、と。

YOUTUBEでずっと探しているけど出てこないね、さすがに。

SHE LOVES YOU、今でもたまに聴くんだよ。
DOORSのハートに火をつけて、とか、
ストーンズのブラウン・シュガーとか、
ジョニーサンダースのBORN TO LOOSEとか、
ガンズのSWEET CHILDみたいに、
人生を捻じ曲げた記念すべき名曲、と勝手に言ってしまおうかな。

人生を狂わせたトラウマ的名曲~その2 エディーゴメスのリチャード・サンバ

Posted by 高見鈴虫 on 12.2007 音楽ねた   0 comments   0 trackback
ニューヨークに来た理由は、と良く聞かれるけど、
ええ、まあ、だとか、はあ、なんとなく、とか、
旅行の途中で気に入っちゃって、
なんて言って誤魔化すことが多いけど、
本当の理由はね、
と、初めて白状してしまうと、だ、
リカード・ボサノバ!
まじ(笑

もうなんのCMか忘れちゃったんだけどさ、
朝靄煙る摩天楼のコンクリートジャングルを背景に、
タクシーから降りた女の細い足首にハイヒール、
都会を流れる風の、なんたらこうたら、とか。
で、そのバックに流れていた曲、
甘くハスキーな女性ボーカルが、
妖艶かつ軽快なリズムに乗って、なんて、
それがボサノバ、というリズムで、
ということを知ったのもその10年以上後のことなんだけど、
ずっとずっと、それが何の曲なのか、
探し求めていたような気がして。

実は俺、ずっとそれが大京観光のCMかな、とか思っててさ、
JAZZに詳しい人に会う度に、
そう言えばだいきょーかんこーのCMで、
とか聞いていたんだけど、
いまから思うと、
実はそれ、ダイヤ建設の内山田洋とクールファイブの東京砂漠だったらしくて、
なんだよぜんぜん違うじゃん、とか。
おいおい、俺の記憶ってぜんぜん大した事ないよな、と。

で、ね、
そう、その、CM、いまとなっては映像は片鱗さえも覚えてないんだけどさ、
俺勝手に、ああ、さてはこれはニューヨークという街の風景、
と言うことは、
そのニューヨークという街に行くと、
このような、とてもとても、
今にも身体をうねうねしたくなっちゃうぐらいに
格好いい曲が流れているのか、と思い込んじゃって、
おおおおおし、大人になったらNEW YORKに行くべし!
と固く固く心に誓ってしまった、という訳なんだよな、これが。

という訳で、苦節うん年後に辿り着いたNEW YORK、
へえ、これがNEW YORKか、
なんだよ、ぜんぜん大したことねえな、
と街をぶらぶらしているとき、
いきなり、あれ?と、足元がくらっとするぐらいの強烈なデジャヴ、
ふとして辺りを見回したら、
昼下がりのミッドタウンのオフィス街、
ビルの狭間の小さな公演のステージに繰り出したジャズバンド、
お世辞にも綺麗、とは言えない臍だしルックのおば姉さんが歌う気だるいメロディ、
マイナー調のボサノバ、軽快なリズムの上に、あまりにも切ない切ない旋律が絡んで、
あれあれあれ、と。
これってもしかして、
俺のNEW YORKのテーマ曲だったんじゃなかったけか、と。
あああ、ついに見つけたぞ、と。
これこそ俺が探していた曲、さすがNEW YORKだ、と。
この街で俺はついているぞ、と、
とんでもない大間違いを確信してしまったいわくつきの曲。
その時に、思い切って曲名を聞いたんだけど、
チップせがまれただけで結局聞き取れず、
ずううっと後になって、インターネットとNAPSTIRが始まってようやく、
本当にようやく探し当てたのは、

EYDIE GORMEの「THE GIFT」
原曲は、’RECADO BOSSA NOVA

あれあれ、俺ずっと、
1.大京観光のバックでかかっていた、
2.エディー・ゴメスの
3.リチャード・サンバ、
を手がかりに探していたのでした(笑

ああ、インターネット万歳、と思わず叫んでしまった。

今でも良く聴くんだよね。
と言うより、よく口ずさむ。
口ずさむたびに、ああ、NEW YORKもそれほど悪いところでもないのかな、
と思いなおしたりもしてる。
そんな気持ちになるための、とてもとても大切な曲。

でもさ、
正直言って、EYDIE GORMEのバージョン、あんまり良くないよね。
かと言って、もっと良いバージョンってのも聴いたことがないけどさ。
できれば、
Sylvia Tellis、はもうずっと昔に死んじゃったから無理だとしても、
Eliane Eliasとか、Patricia Barber ぐらいに、
ねえ、この曲、歌ってよ、なんてリクエストしてみようかな、
と思ってる。
  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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