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旅の原風景

Posted by 高見鈴虫 on 07.2017 旅の言葉   0 comments
嘗ては、一生を旅の中で暮らしたい、
そう思っていた俺である。

毎朝、違う部屋で目を覚ましては、
旅から旅へ、
見知らぬ街と、見知らぬ人々の間で、
勝手気ままに、誰一人にも、
構うこともなく、構われることもなく。

そんな殺伐とした、
投げやりな気楽さの中で、
旅の乾きを、憂いを、、
そのセンチメンタルに、
思い切り包まれて暮らしたい、
そんなことを思っていた、
その筈だったこの俺が、
なんの因果か旅の途中、
こんなニューヨークなんて辺鄙なところに沈没こいては、
早25年。

このニューヨークという仮りそめの場所、
世界中からの人種の坩堝と言われるケイオスの底で、
どこへいっても人人人、ばかり。
その雑踏の中で揉まれ揉まれて、
いつしか擦り切れるに擦り切れ果てながら、
とりあえずはこのルーティーン、
その最低ラインにしがみつくだけで精一杯。
そればかりが目的化してしまったこの旅の途中。

旅という非日常が、すっかりとただの日常化してしまった中、
いつしか、そんな自分の中に溜まった澱に、
手を取られ足をすくわれ、
世俗の毒にまみれにまみれては身動きも取れず。

ああ、旅に出たい。
5分でも良いから此処よりも別の場所、
とは普段からの口癖ながら、
とまあそんなこんなで、
ここ数年、出張以外にはろくに街を離れたことがない。

人は水。
サラサラと流れ続けるうちにはその自浄の効果を期待できるものの、
一度、流れを止めた途端、
いつしかドロドロと淀み始めた汚水が身体の隅々に滞りはじめ、
手が足が錆びついてはにっちもさっちも行かなくなってしまう、
そういう生き物、であるらしい。

ああ、旅に出たい、旅に出なくては、と思いながら、
その熱情に、焦燥に、
思わず、すべてをかなぐり捨てては、
犬の散歩から帰ったのち、
サンダル一丁つっかけたまま、
ふっと姿をくらまして、
などと思っていたその矢先、
いきなり、ほれ、と頂いたこの映像。。。








禁断のBABYMETAL ~ ベビーメタルのYAVA!に「人形美」の真髄を見る

Posted by 高見鈴虫 on 29.2017 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
日頃から、ストレス発散の一貫として、
心に移り行く由無し事を、
有る事無い事、ひっくるめては、
手鼻痰唾の如く、辺り構わず吐き散らしている訳だが、
その、恩恵か、あるいは、報いか、
日々頂くコメントの数々、
率直なご感想から始まり、応援から、お叱りから、
果ては、罵倒から、恫喝まで。
改めまして、ありがとうございます。
皆様のお言葉、実は実は、とてもとても楽しみにしております。

で、まあ、そう、この糞個人ブログ、
その目的たるものは、ただ単に愚痴の掃溜め、
そんなものを読まされた日には堪ったものではない、
とそのご心労の程、重々お察し申し上げながらも、
思わずそんな愚痴の掃溜めたる、有る事無い事に対して、
時として、衝撃的なまでに辛辣、あるいは、
そう、今回のように、あまりにも恐れ多くも勿体無い、
勿体なさ過ぎる、そんな感動的なコメントを頂くこともある。

という訳で、この駄文乙、
今回ばかりは、心の底から恐縮しまくっている。

で、予めの御断りとして、
通常は、そのようなコメントを頂ける方々に対しては、
心の底からの感謝、そして、ご共感を感じながらも、
それに対する直接的なご回答は敢えて避け、
その代わりに、文中の中に、お礼のメッセージを込めさせて頂く、
そのような形で、ご返答を申し上げて来たつもりながら、

いや、あの、今回に限り、
ちょっとこれは、あまりにも恐れ多い方からの、
お心の篭ったご名文を授かるに辺り、
例外中の例外ということで、
以下、取り急ぎ、お礼のお言葉に変えて、
またまた無駄な長文を綴らせて頂ければと思う次第。

という訳で、これから先、思い切りの私信となりますので、
関係ない方々は、宜しくご了承ください。



で、遅ればせながら、

いやあ、あの、はい、驚きました。

凄いです、というか、素晴らしい、です、とか、
そういう次元ではありませんね。

はい、ぶっ飛びました。ぶっ飛ばされました。
それが正直な気持ちです。

これ、まさに、
ベビーメタルを初めて見た時に匹敵する大衝撃。

で、この衝撃を、いったいどう表現して良いのか、
その御礼のお言葉について、ずっとずっと考えながらも、
いや、ごめんなさい、まだ心の準備がままならず、
その気持の高まりを鎮める意味もあって、
十分に気持ちの余裕を取り戻せるこの連休中までと、
思いを募らせておりました。

という訳で、遅ればせながら、
誠に誠に、ありがとうございます。

で、はい、ド素人ながら、
率直なる感想を述べさせて頂ければ、

はい、ぶっ飛びました。
凄過ぎます!

と、同時に、先生、これ、ヤバイっす・笑

はい、これ、率直なところ、思い切り、YAVA!です。

で、このYAVA!という感覚、

実は、BABYMETALの映像を初めて見た時に感じたあの衝撃、

あの衝撃の中に、明らかに込められていた筈の、
ちょっとした、禁断の、そのヤバさ、そのもの、かと存じます。

では果たして、あの時、BABYMETALに感じた、
このヤバさ、というものが、いったいなんであったのか、

はい、気づいていなかった訳ではないのですが、
正直、そのあまりの禁断性に、
柄にもなくちょっと怖気づいてしまいまして、
そのことに関しては、注意深く、避け続けていた、
そのつもりであった、筈なのですが・・・

はい、思い切り、これ、です。
まさに、これ、核心的確信。

まさに、先生、これ、でございます。



ニューヨークの謎 ~ 地下鉄のスタバ族という蛮族たち

Posted by 高見鈴虫 on 27.2017 ニューヨーク徒然   0 comments
連休前の金曜日、
もうすでにほとんど大抵の人々はバケーションに出払っているのか、
と思いきや、朝の地下鉄が思いの他に混み合っていた。

やって来るどの電車も、乗客が乗り切れずにホームに取り残されたまま。
そうやって二本三本と列車を見送りながら、
しかしどの電車も、混み合っているのは出口付近だけ。
車窓から覗くその中は、混み合うどころか、新聞を広げる余裕さえ見える。
理由は判っている。
つまりは、出口付近に立つ乗客たちが、新らたに乗ってくる乗客たちに、
その場所を頑として譲らない為だ。

この街に着いて以来、久しく謎であった、このあまりの譲り合いの精神の欠如。
あれ、腹が立たないか?と聞いてみれば、
だって、と、答えた若い白人の女。
だって、場所を譲ったら負けだもの。
負け?ルーザー?どういう意味?
だから、他の乗客のために場所を譲ったら、それは、負け、なのよ。
勝ち負けの問題なのかな。それはただたんに、エチケットに欠ける、というだけの話じゃないのか?
いい?この街ではね、他人のために、自分が動かされる、という状況には、
なにがあっても、抗わなくっちゃいけないのよ。
そう、これは戦いなの。なにがあっても絶対に場所を譲っちゃだめなのよ。
でもさ、混んだ地下鉄だぜ。みんな似たような状況にいるんだ。
お互いに場所を譲り合って、みんなで乗れるようにした方が良いに決まってるじゃないか。
あなた、と、そのOL風の若い女は言ったものだ。
あなた、お人好しね。そんなことで大丈夫?そんな弱気じゃ、この街ではやっていけ無いわよ。
そういう君はこの街に来てどのくらい?
あたし?あたしはそろそろ二年になるわ。良くぞ頑張ったものよ。自分で自分を褒めてあげたい。
俺、こう言っちゃなんだけど、この街に来てもう20年になるけど、
朝の電車で新しい乗客を乗せないように頑張ることが、戦いだなんて思ったことないぜ。
あらまあ、そうなの?とちょっと皮肉げに、つまりは、ビッチな顔で、薄ら笑いを浮かべる女。
そんな風だから、いつまで経っても地下鉄になんか乗ってるんじゃない?とでも言いたそうである。
あたしの彼氏なんかね、毎朝リムジンが家の前まで迎えに来るのよ。そうなってこそ、本当のニューヨーカーでしょ?
とでも言いたそうである。
ただ、そう、彼女は知らないのである。
たとえリムジンであろうがタクシーであろうが、朝のブロードウエイのあの末期的渋滞を考えれば、
この街における唯一の公共交通手段は、地下鉄、それ以外にチョイスは無い筈なのだ。
ただ、そうか、そういうことか。
つまりこのニューヨークの地下鉄の謎、
入り口ばかりがぎゅうぎゅうで中はすっかすか、のこのミステリーは、
つまりは、入り口で頑張っている人々が、わざと新たな乗客を乗せないようにしているから、な訳であって、
その理由が、他人のためになにかをしてやったら、それだけで負け、と思っているからなのか。

図らずも、サンアントニオ・テキサス、なんてところからやってきた赤首のねえちゃんから、
長く謎であった、このニューヨークのミステリーの答えを教わるとは思わなかった。









ニューヨークの夏の一日目 夏服の女神たちを襲った狂気

Posted by 高見鈴虫 on 20.2017 ニューヨーク徒然   0 comments
どもども、

いやあ、ついこの間まで、
まるで、冬のさなかのような寒さの続いたニューヨークが、
この二三日、いきなりの、真夏日、である。

我が家には、いまだに、真冬用のダウンジャケットなんてものが、
玄関先にいくつもぶら下がっている訳なのだが、
そんな様が、悪い冗談にしか思えない、
このいきなり、真夏の炎天下。

目が醒めた朝、この不穏なまでの静寂、
窓の外からの街の雑踏が、いつになく妙に遠くに聴こえる、
つまりは、暑い暑い灼熱の一日を前にした、
その不気味な静寂の中に漂う清涼のそよ風。
そこに満ちた、青々としたあの、夏の匂い。

そう言えば、今日は朝からミッドタウンのオフィスでミーティング。
その後には、ダウンタウンの客先でまた別件の打ち合わせ、
で、あわよくば昼飯時に、嘗て知ったあの、究極の広東料理、
自分史的にはまさに伝説的とも言える、
あの知る人ぞ知る、ただ知らない人がほとんどの、
広東人の広東人による広東人だけのための定食屋、
あそこで頼む、蝦卵飯、中国語で言うところの、鲜虾芙蓉蛋。
いやあ、あの絶品の中の絶品、ああ、昼飯が待ち遠しい待ち遠しい、

とそんなことを考えながら、ミッドタウンのオフィスを出たお昼時、
転がりでた雑踏の中、その白き灼熱に覆われたアスファルトのフライパンの上、
この眩しき真夏の日差しの中で、思わず意識が揺らめいたのは、
なにもこの暑気にやられただけ、とは限らない。

そう、この灼熱、その中に灼かれて茹だる、その女たちの露わになった柔肌。

ああ、夏の少女たち、この、あまりにも刺激的な夏服の女神たちよ。

そのむき出しの肩に、そのつるりとした背中に、
そしてそして、そのあまりにも丸い、
丸い丸いまん丸いそのお尻の。

ダークスーツにネクタイという、現代の鎧に身を包み、
この泣く子も黙る、真面目真面目を絵に描いたような、
融通の聞かないジャパニーズ・ビジネスマン、
そんな面をしながらも、
実はそう、その似合わないサングラスの奥では、

ああ、おねえさん、その、危ない危ないミニスカートのそのもうちょっと上の、
あるいは、ああ、そのワンピースの女神、
すとんとくるぶしまで落ちた、その、薄い薄い、絹一枚のそのベールの奥に揺らめく、
その、滑らかな、滑らか過ぎるその曲線の魔力、

なんてことばかりに目を奪われながら、
だがしかし、ともすればその腹の底は、色気より食い気、
蝦卵飯、蝦卵飯、ああ、あの幻の、蝦卵飯。

という訳で、すまぬ。
ご心配頂いた、あのタイムズスクエアの暴走車事件、
その衝撃の事故現場、そのつい、目と鼻の先に居合わせながら、
そんなことがあったなんて、まったく、これっぽっちも知らなかった、
知っていたとしても、知ったことではなかった、そんなのばっかりのニューヨーカー。

そう、ここニューヨーク。
ストリートの一本一本に、独自の文化があり、
ワンブロックを違えただけでそこはまったく違う世界。
そして、リバー:河、と例えられる大通り。
それを挟んで、向こうとこちらは、ともすれば、国境にも似た、
遠い遠い隔たりがあったり、とかもする訳で、
改めてここニューヨーク・シティ、
ありとあらゆることが、そこら中で、同時進行で、これでもか、とぶちまけられている訳で、
とそんな事情から、はい、通り一本隔てただけの、向こう側で、
そんな事件が起こっていたこと、まったくなにも、露も知らなかった、と。







ベビーメタルを巡る幾つかの寓話 ~ PLUSH ゲトーの底の底から

Posted by 高見鈴虫 on 20.2017 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
サルは、猿と言いながら列記としたラテン野郎である。
見るからにこの世において、これだけどうしようもねえ奴はいねえ、
一目会ったときからそう直感する、生きるゲトーそのもの、
そんな輩である。

今回のこのプロジェクト、不幸にもそんな野郎を紹介されることになって、
で、出会った途端、顔を合わせたときから、なんでまた、こんな野郎がこんな会社に、
とは思った。

サルはまったくもって困った野郎である。
その道ではスペシャリスト、ということなのだが、
なんと言ってもその口のきき方である。
ゲトー生まれ育ち特有の、それもあのラテン系のコテコテのアクセント。
それを凄まじいばかりの早口で、
聞いている相手が判っていようがいなかろうが、
怒涛のように喋りまくっては、喋り終えた途端に、
じゃな、後は宜しく、とプイと横を向いてしまう。

強い髭に覆われた面構え、二の腕どころか、手首まで、
ぎっしりと埋め尽くした入れ墨。
そしてなにより、その目つき、である。
嘗て、ヒッピー旅行者として世界中のスラムを渡り歩いた経験から、
俺には出会う人間、その過去から、そして犯歴からが、
まるで透けるように目にみえてしまうことがある。
そしてこのサル。
その見開いた眼の中で、
そのガラス玉のように妙に光の失せた黒い目玉、
その中心の瞳孔だけが、まるで針のように引き絞られている、
つまりは俗にいうところの、蛇の目という奴。

こいつ、コークでも食ってやがるのか、
あるいは、人でも殺ってるんじゃねえだろうか。



ベビーメタルを巡る幾つかの寓話 ~ CREEP アメリカの行き着く先

Posted by 高見鈴虫 on 19.2017 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
朝の地下鉄で古くからの友人にばったりと出くわした。

よおよお、元気だったか?と言うだけ野暮。
その姿、よれよれのジャケットに、しわくちゃのシャツ。
まだらに生えた髭に、そして脂ぎって黒ずんだ顔。
見るからに身体全体から、行けてない、
そんな気配がむんむんしている。

寝てなくてな、と友人が言った。
いまかみさんが日本に帰っていて、一人暮らしで、
こう見えてもいろいろ大変でさ。

なんかどこかで聞いたことのある話だな。
で、思わず、事情を聞いてみた。

いや、だから、かみさんと娘が、日本に帰っててよ。
俺もついこの間からようやくいまの仕事にありついたばかり。
ウォールストリートの金融屋とは名ばかりで、
やってることと言ったらその辺りのシャーク・ローン:サラ金とかわりない。
ただまあ、つまらねえ仕事でもなんでも、
無いよりはマシだろ、とまあそんな程度。

その何から何までが、嘗て知った友人の姿とは信じがたい。

友人はジューイッシュである。
以前、いくつかの現場でパートナーを組んだ。
見かけは悪いが、つまりはジューイッシュ特有の鳥の巣頭にでかい鼻。
これで黒縁のメガネをかければウディー・アレンそっくり、な訳なのだが、
ただ、その見かけ通りに、凄まじく頭の切れる男であった。
口八丁手八丁、おまけに日本語もべらべらである。

いつか俺が勝負をかけるようなことがあれば、
いの一番にこいつを誘おうと思っていた、
そんな輩である。

で、ところで、なんでお前がこの電車に乗ってるわけ?と聞いてみる。
たしかお前、あのアップステートの豪邸・・・

ああ、事情があってな、と薄く笑う友人。
まあ、色々あって、いまはハーレムに住んでるんだ。

ハーレム?なんで?黒人の女でもこしらえたのか?

お前、相変わらずだな、と友人。
まあそう、女か、そう、女でも作ったんならそれでも良かったんだが、
あいにくそんな冗談も言う気力もなくてよ。

と訳で、なんだよ、せっかく久しぶりに会ったというのに、
随分と景気が悪そうである。

お前、まじで、大丈夫か?顔色悪いぜ。

それには答えずに、ふと、地下鉄の暗い車窓。
そこに並んで立った俺と友人、二人の姿。
スーツにネクタイ、馬鹿でかいキャッツアイでこれ見よがしに顎を突き上げた俺と、
そして、友人のそのくたびれ切った姿。
俯いた顔が影に隠れて、その表情には生気というものがまるで消え失せている。
こいつ、見るからに疫病神、そのものじゃないか。

タイムズスクエアに着いてどっと人が降り、
新たな乗客が乗り込んでくる隙、
開いたシートに友人がドサリ、と、まるで崩れ落ちるように座りこんだ。

奴の隣りの椅子は、遅れて乗り込んできたラテン系の老婆に譲り、
そして、座り込んだ友人にかがみ込むように、で、なにがあったんだよ、
と話の続きを促した。

ああ、シェアなんだよ、シェア。
安かったんだよ、ベッド付き、机付き、
便所とシャワーは共同で、WI-FIはないが、家賃は月1000ドル以下だ。
お前の言うとおり、黒人の家族、
プロジェクト(低所得者用集合住宅)の中なんだけどさ、
息子が死んで、その部屋を間借りしてるって訳なんだ。

死んだ息子の部屋、か。

ああ、いまだにろくに掃除もしてなくて、
戸棚からクローゼットの奥から、
まだまだ色んなものがぼろぼろ出てくるぜ。
まだそんなものに興味があるんなら、
安く分けてやってもいいんだがよ。



友人は、俺の友人というだけあって、
奴も元々はバンドをやっていたらしい。
まあ、その見かけからして頭でっかちのブレイン・ミュージック。
その演奏技術はとりあえず、
そのセンスだけは、聴いている音楽、
そのセレクションだけは通の中の通、
奴はまさしくそんなタイプ。
いまであれば、完璧に宅録おたくのカルト的教祖、
なんてものにでもなっていたのだろうが、
幸運なことに、あの時代は、
そうそうとひとりあそびの道具も揃ってはいなかった。

大学卒業と同時にあっさりと音楽活動に見切りをつけた友人は、
そしてこれまでのつけとばかりに、大学院に入り直してMBAを取得。
ウォール街の大手金融会社で割りと良い金を稼いでいたらしい。
例のリーマン・ショックでレイオフを食らってから後、
独立してはフリーのコンサルとして数々の拠点を渡り歩き、
そう、奴に会ったのはそんな時だった。

全ベンダーを集めた定例報告会とやらの会議室での待ち時間、
人気の失せたボードルームで放ったらかされたまま、
退屈まぎれに何気なく、机と椅子と床で、リズムを取っていたところ、
それに奴が鼻歌を合わせて来たのである。

RADIOHEAD の CREEP だった。





情けに生きるニホンジン

Posted by 高見鈴虫 on 18.2017 嘗て知った結末   0 comments
そのひねくれ者に言わせるところ、
佳奈子ちゃんは、ただのデブ、である。

上だけみればムチムチ巨乳Gカップ、とは言いながら、
そのお尻からお腹から、
まるで夜更けから人知れず降り始めた白い雪、
しっかりと、たっぷりと、積り続けた
その見るからに白く柔らかそうな柔肌、ならぬ脂肪、
それが許せねえ、のだそうである。

ただ、そんな佳奈子ちゃんは、
しかし、このひねくれ者を除いた世の男たち、
特にあの外人連中には、まさに強烈な磁力を発揮する。

そんな、ただのデブ、の佳奈子ちゃんは、
しかして遠目に見れば、その、露骨なほどにまでやばいカーブ。
バーンと張り出したお尻と、きゅっとしまったウエスト。
そして、それからするとまるで奇跡のように伸びる足。

そのまるで、ちょっと潰れたコカコーラの小瓶を思わせるような、
言いようによっては日本人離れ、
ちょっとハリウッド的な体型と言えないこともない、
らしいのだが、
悲しいかな、そう、その男は、ひねくれ者、である。


だいほんえーひゃっぴょーの、声が聴こえる

Posted by 高見鈴虫 on 17.2017 日々之戯言(ヒビノタワゴト)   0 comments
旦那、あ、いや、だから、それは判ってるよ、判っているのだが、
それで、そいつに履き違えてほしくないのは、
つまりは、広告と、そして、報道、その違いってやつでさ。

広告が、金を貰って印象操作、
虚構をでっちあげるもの、それは判る。

が、報道がでっちあげるもの、であっては、いけない、じゃね?と。

広告と報道は、絶対に違う、違うんだよ。
それはとてもとても、大切な問題、だと思うのだが、どうよ。

報道の本質は、時として、糞面白くもない現実の羅列。
ただ、事実は事実、なんだから、
事実として、こういうことがありました、
とその大して面白くもない事実をただ淡々と綴るだけ。
そこには、感想も意図も操作もあってはならない、それが報道。


天に与えられしもの ~ 中元すず香、その天才の証明

Posted by 高見鈴虫 on 15.2017 ニューヨーク徒然   0 comments
「ニューヨークでセレブをどう見分けるか」

犬も歩けば、ではないが、
ここニューヨーク、
犬の散歩の途中にも、次から次へと、
セレブな方々とすれ違う。

だがしかし、ここニューヨークにおいては、
そこに暮らすニューヨーカーの流儀として、
そんなセレブたちに、いちいち目を止めたりはしない。

いや、目は止めている、止めているのであるが、
わざわざ振り返ったり、恥ずかしい嬌声を上げたり、
ましてやすかさずこっそりと写真に撮ったり、
なんてことをしているようでは、
まだまだニューヨーカーとしてはヒヨっこ、
という訳なのである。

ここニューヨークはセレブたちが普通人として暮らすことのできる唯一の街である。
この街にはパパラッチがいない。
もしそんなものが居たとしたら、街中の人間たち、
タクシー・ドライバーから、ピザのデリバリー・ボーイに至るまで、
あらん限りの侮蔑を集めては、徹底的な冷遇を受けることになるだろう。

そう、我々ニューヨーカーは、ニューヨーカーのプライドとして、
セレブの人々を敢えて放っておく、のである。

ニューヨークはそんな街なので、セレブの方々も安心してなのか、
そんなセレブな方々の日常生活が普通に垣間見える、ということにもなる。
馬鹿でかいサングラスの奥、寝起きの頭を掻きながらコーヒーを啜る姿やら、
川沿いのカフェのテーブルで、何気ない顔で新聞を広げているのが、
実は世界的ななんちゃら、であったり、
あるいは週末に友人と集う下町レストランで、
なんの気なく目ざわりなあの客、
いったい誰だと見れば、
もはや完全なる酩酊状態にある世界的な大女優であったり・笑

その筋では有名なジャパレスに働く友人などは、
それは店の規則として絶対に他言は厳禁、
と言い渡されていながら、
日本から来る芸能人が連日連夜目白押し。
名前を並べたらキリがない、と、
割りとうんざりした風に言ってのける、
そう、それこそが正しいニューヨーカーのあり方、なのである。

ただ、だからと言ってニューヨーカーが、
そんなセレブたちを、屁とも思わない、
そんな偏屈者の集まりか、というと実はそうでもない。

ニューヨーカーであれ誰であれ、華:ハナ、のある人、
そんな存在は見ていても嫌な気がする筈もない。
そして、セレブであれなんであれ、存在自体に華のある人、
というのは、確実に存在する。

その華、という奴。
ある人はそれをオーラ、と言い、
エーテル、という人もいるが、
つまりは形には見えないが確実に存在するなにか、
そう、華:ハナ、一種の目に見えぬ輝き、なのである。

以前にも綴った覚えもある、
そんなセレブたちを巡る数々のエピソード。

早朝のセントラルパーク、丘の向こうのその向こう、
まるで、米粒、のような距離からでも、
それが、いまを時めくジュリア・ロバーツであることが判った、
やら、
タイムズスクエアの雑踏の中、ひときわ目を惹くその容姿に、
道行くタクシーが次々と玉突き事故を起こした、
そんな逸話の残る、マドンナ、であったり、
はたまた、
テニスコートのプライベートレッスン、
目隠しフェンスの向こうにあっても、
そこに、ニコル・キッドマンがいる、と、知らしめた、
というぐらいにまで、スターのオーラというのは強烈、
あるいは、強烈であるべき、ものである。

では果たして、そのスターのオーラ、
その秘密がなんであるのか、

実は俺はそれを知っている。



地元ニューヨーカーしか知らない秘密の隠れ家的レストラン

Posted by 高見鈴虫 on 13.2017 ニューヨーク徒然   0 comments
え?あそう、ニューヨーク、来るの?

へえ、出張かなんか?

友達と?ああそうなんだ。

おっけ。

で、ニューヨーカーしか知らない、
知る人ぞ知るレストラン?

まあなあ、この情報化社会、なにからなにまで筒抜け、とは言いながら、

まあそう、確かに、地元ニューヨーカーしか知らない、
あまり観光客さんたちには見つけられたくない、
そんな場所も確かにあるにはあるよな。

だったら、人に言わないって約束してくれるのなら、
ちょっっと、こんなのどう?って感じで。

で、なに食いたいんだよ、って、どうせなんでも、って言うだろうから、
極俺的な俺の趣味でよければ、の話ではあるのだが、

では、

いきなりのタイムズ・スクエア。

MARGON CUBAN SANDWICH CORNER
136 W 46th St, New York, NY 10036


どうだ、誰も知らねえだろ、こんな店。

場所は46丁目の、6アヴヴェニューと、7THアヴヴェニューの間、
このこ汚い、うなぎの寝床のようなレストラン、というよりはカフェ。
ここの、キューバン・サンドイッチ。
これ、まさに、世界一!

この店、まさに、知る人ぞ知るのキューバン・マニアの巣窟で、
狭い店の中、いつも人々が犇めき会いながら、
ともすれば、ドラッグ・ディーラーと巡回中のおまわりが、
相席しては肩を並べてサンドイッチイッチにかじりつく、
まさにそう、ニューヨークならではの、まさにカオス的な味わい深い店。

因みにここのオックス・テール。
ふっふっふ、世界にこんなうまいものがあるのか、ってぐらいにまで、
まさに絶品中の絶品。

こんな店、ガイドブックには載っちゃいない。
まさに、ニューヨーカーだけの秘密の場所、だろ?

ただそう、美味いものに国境はなし。
言葉も通じぬ者たちが、互いの皿をかきこみながら、
思わず見つめ合っては、にんまり笑い。
べりぐっ! 美味いなこれ、シーシー、ムイボニート!

どーだ、ニューヨークだろ?



で、ハンバーガーだ?
なんだよ、そんなもの食いたいのか?

だったら、俺的に一番のお勧めは、

シェイク・シャック、なんて百姓なことは言わないぜ。

うっしゃ、教えてやるよ、ニューヨーカーしか知らない秘密のバーガー・ジョイント。

その名もずばり、BURGER JOINT

この店、56丁目の、6と7の間にある、
レ・パーカーメリディアンってな高級ホテル、

Le Parker Meridien
119 W 56th St, New York, NY 10019

そのホテルの、レセプションの、その脇にある、謎めいたカーテン、
そのカーテンをめくったとたんに、いきなり飛び出る、
まさに、秘密のバーガー・ジョイント、そのもの。
その妙に庶民的過ぎる風情が、
カーテンめくったとたんい広がる超一流ホテルの仰々しさと相成って、
絶妙なコントラストを醸し出す、
まさにニューヨークの通、そんな奴しかしらないであろう、秘密の隠れ家。

なんか落ち着くんだよここ、妙に。

カーネギー・ホールに行くときとか、
よくここで腹ごしらえするんだが、
ついついまったりしちまって、
ついつい開演時間に遅れそうになったのも一度や二度じゃない。

そう、まさに、都会の隠れ家っていった感じかな。




ただ、やっぱりアジア飯でしょ、というのであれば、

ふっふっふ、言うなよ、誰にも、誰にも言わないって誓えるか?

だったら教えてやるよ、
タイ人のタイ人の選ぶタイ人の言う、ベスト・タイ・レストラン。

WONDEE SIAM
792 9th Ave
New York, NY 10019


シアター街にも近い、ヘルズ・キッチンにある、
まさにバンコックの街角の定食屋、そのもの。

ただここの料理、まさになにを頼んでも絶品に次ぐ絶品。

俺がいつも頼むのが、

魚のフライの上に、グリーンパパイアのサラダを乗せた、
なんていう料理だか知らないんだが、
いつも俺が行けば、なにも言わずにそれが出てくる、
それぐらいそればかり食っているんだが、ハズレはない!



でそう、もしも、おふくろの味、
日本の味が恋しくなったら?

そうだな、日本人が日本人として思い切り楽しめる日本食屋、と言えば、
そりゃもう、焼き鳥・サンちゃん、これっきゃねえだろ、と勝手に。

Sun-Chan
2707 Broadway, New York, NY 10025


場所は103丁目のブロードウエイ。

ここの名物が、「名古屋風手羽先」、これがもう、世界一の絶品。
でそう、「ひつまぶし」、これはまあ、うなぎの茶漬け風ってやつなんだが、
これがもう、まさに、絶品の中の絶品。一度食べたら一生忘れられねえ、
魚が好きなら、「ハマカマ定食」、これがまたまた、もう、垂涎の絶品。
ただな、日本食屋だからと言って、
このサンちゃんで、寿司だ刺し身だってのを頼むのはド素人。
そう、ここの売りは、焼き鳥って言ってな、これがもう、なに食っても美味しいんだよ。
まさに、日本の居酒屋の味、そのもの。
まじ、癒されるぜ。
ただ、夜しかやってないのが難なのと、
最近、コロンビアに通う中国人留学生で大盛況。
夕飯時は予約してもなかなか座れなかったりするけどさ、
そんな小さな小さな焼き鳥屋さんでもあるのだが、

正直なところ、外人との軋轢に疲れ果てた夜などは、
この店のカウンターで背中丸めてちまちまと焼き鳥を摘む時、
ふと、日本の駅前の小料理屋に舞い戻ってしまったような、
そんなふとした、憩い、のようなものを感じることができる、
ここニューヨークにおける駆け込み寺、のような場所、であったりもするのか。



でまあ、そう、ニューヨーク、人種の坩堝ってなだけあって、
もう世界各国の料理が、次から次へと目白押し。

まあそう、思い切り現地系となると、やはりクイ~ズやらになる訳だが、

他にも、トルコ料理!やら、メキシコ料理、も超絶美味しいし、

あと、前に言った、マレーシアとか、ベトナムとか。

え?俺?俺は最近、そう言えば、ストリートベンダーでばかり食べてるな・笑

因みに今日の昼は、バングラディシュ風チキン・ビリヤニ・笑

そう、ここニューヨーク、まじで、なんでもあり。
そう、相変わらずそういう街だよ。

なんかあったら、事前にまた送ってこいよ。
調べておいてやるからさ。

じゃな。


  

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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